経常黒字最大の落ち込み 48年ぶり貿易赤字が要因

2/08 11:53 更新

 貿易立国の日本が海外との取引で稼いだ経常黒字は、年間10兆円を超えて推移してきましたが、去年は15年ぶりに10兆円を割り込み、統計を取り始めて最大の落ち込みとなりました。将来は経常赤字に転落する懸念も出始めています。  黒字激減の最大の要因は、今回の統計では48年ぶりとなる貿易赤字です。東日本大震災など特殊事情があるものの、円高やヨーロッパの景気後退など、赤字要因はしばらく続く見通しです。海外への投資による所得収支で全体の黒字を維持していますが、市場は危機感を募らせています。  JPモルガン証券シニアエコノミスト・足立正道氏:「国際商品市況がずっと上がっていくとか、海外経済が緩やかな成長(にとどまれば)そういうベースで考えていくと、2015年に経常収支が赤字になってもおかしくない」  貿易や投資など日本が海外で稼ぐ力をいかに回復させるか、時間的な猶予はあまり残されていません。