3/10 17:41 更新
去年4月にテレビ朝日系列で放送した「朝まで生テレビ」での出演者の発言について、BPO=放送倫理・番組向上機構の放送人権委員会は10日、「謝罪放送の実施方法などに放送倫理上の問題があった」とする見解を出しました。 番組では、田原総一朗氏が、北朝鮮による拉致被害者について「生きていないことは外務省も分かっている」などと発言しました。これに対し、拉致被害者家族連絡会が「人の生死に関わる安易な発言は、最も重大な人権侵害だ」などとBPOに申し立てていました。委員会は10日の決定で、田原氏の発言について「言論の自由の範囲内であり、人権侵害とは認めない」としたものの、「根拠を示すことなく断定した点は、拉致被害者家族の心情を深く害する不適切な発言だ」としました。そのうえで、この発言に関するテレビ朝日の対応が迅速性に欠け、1カ月後の番組で行った謝罪放送についても謝罪の意思が的確に伝わるものではなかったとして、「放送倫理上の問題があった」と結論づけました。10日の決定に対し、テレビ朝日は「委員会の決定内容を真摯(しんし)に受け止め、今後も放送倫理に十分配慮をした放送に努めて参ります」というコメントを公表しました。 一方、家族会の飯塚繁雄代表らは会見を開き、「発言の根拠を得られず、残念」「謝罪放送も不十分だ」などと話しました。 家族会・飯塚繁雄代表:「放送後の謝罪の効果は10分の1にも満たない感じもするし、謝罪については届かなかったと私たちは思っている」