| 照英 |
最初にモルディブに旅できるって聞いたときは、「やったぁ!リゾートに行けるんだ!」って。実際、モルディブって聞いたら、遊べる、のんびりできて、自由な時間が手に入るっていうイメージだけど、私が行ったのはリゾートとはかけ離れた漁師の島で。
まず何といっても生活環境が違いました。雨水が生活の中で常に飲み水であり、カツオの一本釣りで生計を立てている島。
自分は釣りが趣味で、軽い気持ちで入っていたけど、実際には趣味とは遠くかけ離れた険しいもので、一匹100円にしかならない、一匹の魚に対する思い入れを強く感じました。 |
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映像を観ていて、楽しそうな表情が印象的でしたが、一番楽しかったことって? |
| 照英 |
インド洋にカツオの一本釣りに出て行った時、イルカの群れに遭遇しました。何百というぐらいのイルカの群れなんて、今後自分の人生で二度と出会うことはないでしょう。イルカの鳴き声も聴こえました。楽しかったことって言葉にはならないけど、(その光景が)今でも目に、脳裏に焼き付いています。感動しましたねぇ。
カツオ一匹が、たかが一匹されど一匹というぐらいに、カツオをこんなに愛おしく思ったのも初めてでしたね。 |
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VTRのなかで、「自分が変わった」と言っていましたね。 |
| 照英 |
1年に1回ぐらい旅をすることで、自分をリセットできる。毎日仕事をしているなかで忘れかけていたもの…人のやさしさであったり、この人は自分に対してどういう気持ちで向かってきてくれていて、それに対して自分はどんな気持ちで応えていくのか…そういうことに気づかされます。
旅に行けば誰も自分のことなんて知らない、言葉も通じない、そういう状況で気持ちを伝える方法は、自分の目であったり、行動であったり、涙であったり。気持ちで会話をすることを教えられました。そういう点で自分が変わったという言い方になりました。 |
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最高にきつかったことは? |
| 照英 |
日本では何か買いたいと言えばコンビニがあり、デパートがあり、レストランがあります。でもこの島は電気がない、水道がない、ましてや雨水を貯めてシャワーを浴びています。今まで生きてきたなかで当たり前のようにやってきたこと、衛生的なことや、服装等もそうですが、自分が奢って麻痺していた部分に気づかされて。
『体力的にきつい』というよりも、テレビに出る人間なのに、カメラに全く気を使っていない、髭は伸び放題、髪はボサボサで、俺こんなんでテレビ出ちゃキツイだろ、というような、今まで培ってきた自分のベースとなっている部分からみて、こんな格好で自分は視聴者に何かを伝えられるのか?というぐらいまで追い込まれたことがきつかったです。
(番組ディレクター)
照英さんが一番きつかったのは、お酒を飲めなかったことですよ(笑)。それに断食もきつかったですね。気温が最高で47℃という炎天下の中で、水も飲めずもちろん食事もできない。体力面でもきつかったと思います。
(苦笑)そんな話をしていいのなら、ビール飲みたかったですねぇ(笑)。ほぼ毎日のようにお酒は飲むので、精神的にもつらかったです。断食も日本だったら脱水症状になるからやめなさい、と言われるようなことを普通にやっています。だから今でも水を飲む度に、水一杯の有り難さを思い出しますね。 |
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「趣味の釣り」と「生活の釣り」の違いを感じたのはどんなところ? |
| 照英 |
カツオの一本釣りで、上げたカツオはそのまま舟の生け簀に入れなければいけないのに、勢い余ってその生け簀を越えて、舟の反対側の海に逃がしてしまいました。その時に周りの漁師から怒鳴られて、「遊びじゃないんだ、仕事なんだ」と気づきました。そこからは笑いが止まりました。 |
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相手の気持ちが一番伝わってきた言葉や行動はなんですか? |
| 照英 |
やっぱり「お前は兄弟だ、家族だ」って言われたときですねぇ…(感慨深げ) |
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食事、カレーばかりで飽きたのでは? |
| 照英 |
味のベースはカレー味なんだけど、バリエーションは割と豊富で、自分的には飽きませんでしたけど、ディレクターは飽きたと言っていましたねぇ。(ディレクターをチラリ)
(番組ディレクター)
舟の上からマンタを見つけた時に、「やった!照英とマンタが一緒に撮れる!」と思っていたのに、照英さんがバシャバシャとマンタに近付いて、結局マンタを逃がしちゃったんですよ(笑)
それでマンタがなかなか撮れなくて、滞在日数も増えてその間ずっとカツオでしょ?さすがに飽きますよねぇ〜
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今年30歳になるということで、どんな意識で、どんな年にしたいですか? |
| 照英 |
これまではガムシャラにやってきて、いろんな番組に出して頂きましたが、自分を振り返るということは少なかった気がします。これからはゆっくりと、一歩一歩周りを確かめて、自分を見つめ直していける30代にしたいですね。 |
全ての質問に丁寧に、熱く答える照英。
その姿に、番組への手応えが感じられる会見になりました。 |