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インフルエンザ

 
今回、インフルエンザについてお話を伺ったのは、
九州大学病院 グローバル感染症センター センター長の
下野信行(しもの のぶゆき)先生です。


■インフルエンザとは

インフルエンザはインフルエンザウイルスによって起こる病気です。
一般的には季節性の感染症で、
例年11月から12月ぐらいに流行が始まります。
2009年に流行した新型インフルエンザは
現在では季節性インフルエンザの1つとして定着して、
だいたい1年おきにそのインフルエンザと、
A香港型という昔からのインフルエンザが流行している状況です。
インフルエンザが普通のかぜと違うのは、
急に発熱して関節痛や筋肉痛、全身の倦怠感といった全身症状が出ることです。
通常は治療しなくても数日前後で症状が落ち着いて、
多くの人は自然に良くなります。
ただ重症化すると、子どもではインフルエンザ脳症という病気になったり、
高齢者では肺炎などの合併症を発症して命を落とすこともあります。


■ハイリスク群

インフルエンザを発症すると重症化したり合併症を引き起こしたりする可能性が高い人たちは、
「ハイリスク群」と呼ばれています。
ハイリスク群には65歳以上の高齢者や
妊娠28週以降の妊婦、肺や心臓、腎臓の病気、
さらに糖尿病や免疫不全の患者が含まれます。
こうした人たちやその家族は特にインフルエンザの予防を心がけましょう。


■予防接種

インフルエンザの予防で最も大事なのはワクチンによる予防接種です。
予防接種は完全に感染を防ぐわけではありませんが、
感染した場合にも重症化を防ぐ効果があるといわれています。
ワクチンは効果があらわれるまで2週間程度かかるといわれています。
インフルエンザは例年12月から1月ごろに流行が本格化するので、
12月ぐらいまでには予防接種を受ける方がよいと思います。
特に高齢者ではインフルエンザにかかった後に肺炎を起こす人がいるので、
併せて肺炎球菌ワクチンの接種も医師に相談するとよいと思います。


■感染のメカニズム

人間は初めて出会うウイルスには感染しやすいのですが、
そのウイルスの記憶は体の中に一生残るため
同じウイルスには2度と感染しません。
これを終生免疫と言います。
ところがインフルエンザウイルスは常にその形を変化させているため、
過去の感染による免疫がいつまでも有効とは限らず、
終生免疫を獲得することができません。
そのため予防接種は毎年受けないと効果がありません。
ワクチンはその冬に流行が予想される複数のウイルスに対して有効なので、
予防接種を受けないでいると、
ひと冬に2回、3回とインフルエンザに感染することもあります。


■インフルエンザの予防

インフルエンザかなと思ったらすぐに病院を受診して、
なるべく早く抗ウイルス薬による治療を始めることが大事です。
抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑える薬で、
増殖がピークに達する前の発症後48時間以内に使用すると
十分な効果が得られるといわれています。
最近では飲み薬の他に吸入薬や点滴薬もあり、
乳幼児や高齢者では有効な治療法になります。
ただし解熱後しばらくは体からウイルスが排出されるので、
治ってあと少なくとも2日間は外出を控えて感染の拡大を防ぎましょう。

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