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歯周病と全身の病気

 
今回、歯周病と全身の病気についてお話を伺ったのは、
九州大学大学院 歯学研究院 副研究院長・歯周病学教授の
西村 英紀(にしむら ふさのり)先生です。


■歯周病とは

私たちの歯は歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる骨に支えられるように埋まっていて、
その周りを歯肉(しにく)に包まれています。
歯周病は正しい歯磨きを怠ることなどで
歯と歯肉(歯ぐき)のすき間に細菌が溜まって炎症を起こす病気です。
歯周病は喫煙習慣やメタボリック症候群、糖尿病があると
症状が悪化しやすいと考えられています。


■歯周病と喫煙

喫煙によって歯の表面にヤニがこびりつくと、
歯周病の原因となる細菌の塊“歯垢”がつきやすくなります。
また、たばこに含まれるニコチンは
免疫機能の働きを弱らせて細菌感染を進め、
歯周病悪化の要因になります。


■歯周病と全身の病気について

歯周病の原因となる歯周病菌は
全身の病気にも大きく関係しています。
菌が体の中に入ってくると
体はそれを排除しようとしてその結果、炎症が起きますが、
その炎症が体にいろいろな弊害を及ぼすと考えられるようになってきました。
歯周病菌は歯の周辺の組織に張り巡らされる毛細血管に侵入して
全身を駆け巡ります。
すると体内では免疫組織である白血球が細菌を排除しようと働いて、
炎症が起こるとされています。
また、歯周病による炎症が血管内に波及すると
血管の内部がだんだん細くなってきます。
さらに、炎症は血液をドロドロにするので、
それによってできた血液の塊が血管内で詰まりやすくなって
脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性があるとも考えられています。


■歯周病と糖尿病

歯周病は糖尿病と相互関係があることが知られています。
歯周病と糖尿病の間には“肥満”が大きく関係しています。
歯周病の人が肥満になると
歯周病による炎症が脂肪組織に波及して、
血管からの糖の取り込みが阻害されることになります。
肥満の人に多い内臓脂肪からはTNF-αという物質が出され
炎症がより進みます。
この炎症により血液中にある糖分の吸収が抑えられるため、
血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなって、
人によっては糖尿病につながるとされています。
その反対に、糖尿病のように血糖値が高い状態では免疫機能が低下し、
歯周病菌の活動が活発になって
歯周病がより悪化すると考えられています。


■歯周病の予防・対策

歯周病の予防・対策は口の中をきれいに保つことです。
毎日きちんと歯磨きをすることはもちろん、
歯科クリニックで定期的に歯垢や歯石を取り除いてもらうことが大事です。

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