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お酒と膵臓

 
今回、「お酒と膵臓」についてお話を伺ったのは、
福岡山王病院 膵臓内科・神経内分泌腫瘍センター
センター長の伊藤鉄英(いとう てつひで)先生です。


■お酒と膵臓の関係とは

お酒を飲み過ぎると肝臓が悪くなるとよくいわれます。
しかし飲みすぎは肝臓だけではなく膵臓にも大きな影響を与えます。


■膵臓とは

膵臓は胃の裏側にある、
12〜15cmほどの細長い勾玉状の形をした臓器です。
膵臓の機能は主に2つあります。
ひとつは体内の血糖値をコントロールするインスリンというホルモンを出す機能と、
食べ物を消化するために膵液と呼ばれる消化液をつくる機能です。
膵液は膵臓から分泌される消化液です。
膵液には炭水化物を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼ、
たんぱく質を分解するトリプシンなど25種類以上の消化酵素が含まれていて、
1回の食事でおよそ800mlが作られます。


■膵炎とは

膵液に含まれる消化酵素は
膵臓内ではいわばキャップがついたような状態になっていて、
十二指腸へ運ばれるとキャップが外れて活性化します。
ところが長年の飲みすぎなどが原因となって
膵臓内でキャップが外れると
活性化した消化酵素が膵臓の組織を溶かしてしまいます。
これが膵炎です。


■膵炎の種類

膵炎には急性膵炎と慢性膵炎があります。
急性膵炎ではいきなり消化酵素が膵臓を溶かすことで
じっとしていられないほど激痛を感じる場合が多いとされています。
症状は徐々に出てくることもあれば、
食事や飲酒の数時間後に突然現れることもあります。
その他に発熱、下痢、吐き気などが見られます。
一方、慢性膵炎では徐々に活性化された消化酵素が膵臓を溶かすので、
初めは軽い上腹部痛や背中の違和感などを訴える場合が多いとされています。
慢性膵炎が進行すると膵臓の機能が低下して
食べ物を消化しにくくなることで体重が徐々に減少します。
また血糖値をコントロールするインスリンが減ることで
糖尿病を発症したり、膵がんに移行することがあります。


■膵炎の予防・対策

膵炎にならないためには
何よりも飲みすぎをしないということに尽きます。
厚生労働省の指標では「節度ある適度な飲酒」は
1日平均純アルコールで20g程度となっています。
これはビールだと中瓶1本、日本酒だと1合、
ワインだとグラス1杯が目安となります。
1日のアルコール量が40〜60gぐらいになると
膵炎を発症するリスクは
飲まない人に比べて3倍以上になるといわれています。

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