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心臓リハビリテーション

 
今回、心臓リハビリテーションについてお話を伺ったのは、
九州大学大学院 医学研究院 循環器内科学
教授の筒井裕之(つつい ひろゆき)先生です。


■心臓リハビリテーションとは

心臓リハビリテーションというのは心臓病の患者さんを対象として、
長期間に渡って総合的に行う治療のプログラムのことです。
一般的なリハビリテーションとは違って、
運動療法のほかに食事療法といった生活習慣の改善、
心臓病に対する知識を身に付けることも含んだ包括的なプログラムになっています。
特に心臓リハビリテーションは心臓を栄養している血管の病気、
心筋梗塞などの患者さんでは、
薬を飲むのと同じぐらいの大きな効果を期待できることが分かっています。


■保険適用の疾患

心臓の病気であれば誰でも心臓リハビリテーションを受けられるわけではありません。
心臓リハビリテーションには健康保険が適用される病気が定められています。
主に6つのグループに分けられていて、
心臓の動脈が狭くなる狭心症や詰まってしまう急性心筋梗塞、
心臓の働きが衰える慢性心不全、
大動脈瘤や大動脈解離などの大血管疾患、
足の動脈が狭くなったり詰まったりする末梢動脈閉塞性疾患、
手術で心臓にメスを入れる開心術の後が対象で年齢制限はありません。


■心臓リハビリテーションの目的

心臓病の治療の過程でどうしても安静を保つ必要があるので
身体機能が低下します。
心臓リハビリテーションの第1の目的は
このような身体機能を回復させるということです。
第2の目的は身体機能を回復とともに生活の質を改善させることです。
第3の目的はこれが最も重要ですが、悪化や再発を防ぐことです。


■心臓リハビリテーションの治療法

心臓リハビリテーションでは
運動療法を中心に学習指導やカウンセリングが行われます。
運動療法の基本は自転車こぎやウォーキングといった有酸素運動です。
その人に最も適した運動の強さや時間を決めて、
医療スタッフが付き添いながら行います。
筋力が低下している場合は
筋力トレーニングを併用することもあります。
学習指導は集団での講義や教育用のパンフレットを用いて、
心臓病に対する正しい知識を身に付けます。
同時に食事療法や禁煙について指導を受けて、
日常生活での注意事項も学びます。
カウンセリングでは社会や職場への復帰について、
個人面談でアドバイスを受けるだけでなく、
心理的な不安やうつ状態について相談することもできます。


■心臓リハビリテーションの効果

心臓リハビリテーションの効果は
1つには身体機能を回復させることによって
患者さんが感じる症状を軽くすることができます。
そのことによって患者さん毎日の生活が非常に楽になります。
また心筋梗塞の再発を抑える、死亡率を低下させる、
入院を減らすなどの効果もあります。
特に心臓の働きが低下した患者さんや、
高齢の患者さんでは効果がより大きいことが分かっています。
心臓リハビリテーションは長く続けるほど効果が大きいということも知られています。

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