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形成外科

 
今回、形成外科についてお話を伺ったのは、
佐賀大学医学部 形成外科
診療教授の上村哲司(うえむら てつじ)先生です。


■形成外科とは

形成外科は皮膚の傷などに伴う機能的な障害を修復する外科です。
傷を治すだけではなく、
より自然に美しく仕上げることも仕事の1つで、
患者さんが満足して社会復帰できることをサポートします。


■形成外科の目的

形成外科の主な目的は傷や変形をきれいに治すことですが、
体の表面にできた傷やあざ、やけど、腫瘍、潰瘍だけでなく、
骨折や先天的な異常、がんの切除部分の再建なども対象となります。
これらについて専門的な知識と診療技術を備えたのが形成外科医で、
必要に応じて他の診療科の専門医と協力して治療を行うことも少なくありません。
傷といっても目立つ傷と目立たない傷があります。
例えば手首でいうと、
しわの方向の傷は目立ちませんが、
必ずしも、しわの方向に傷ができるわけではないので、
そのような場合には、できるだけ傷跡が目立たないように修復します。


■形成外科の技術

形成外科医の技術で基本となるのが体の欠損した部分を縫い縮める縫縮(ほうしゅく)で、
腫瘍やあざ、ほくろなどを切除したり、
ケガなどで皮膚の組織に欠損が生じた場合に行います。
切除部分が大きいなど、
一度で縫縮できない場合は何回かに分けて切除したり、
植皮や皮弁といった手段が必要です。


■植皮・皮弁とは

植皮は皮膚の移植のことです。
広い範囲の火傷の患者さんに対して受傷直後に皮膚を採取・培養して
3週間後位に使えるというような培養表皮という方法、
亡くなった方から皮膚をいただき、
凍結保存して火傷の治療の時に使うスキンバンクという方法があります。
このスキンバンクは非常に限られた施設でしかできません。
皮弁とは血流のある皮膚を移植する方法で、
乳がん切除後の乳房再建でよく行われます。
豊富な血流を確保できるため傷の治りが早く、
移植部への適合性にも優れています。
近年は顕微鏡を覗きながら行う外科手術の発展によって、
あらゆる部位の欠損を皮弁で再建できるようになりました。
さらに最近では骨や筋肉、
神経を付着した皮弁で感覚を伴う組織を再建して
運動機能を回復させるといったこともできるようになっています。


■最近のトピックス

最近 形成外科で注目を浴びているのが、
糖尿病の合併症として起こる足の変形や傷に対する治療です。
佐賀大学医学部附属病院では形成外科を窓口にして足専門外来を設けて、
足の治療をするために他の診療科と協力して治療を進めています。

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