KBC九州朝日放送

KBCサイト内検索

福岡恋愛白書13 BD好評発売中

KBC共通メニューをスキップ

パニック障害

 
今回、パニック障害についてお話を伺ったのは、
九州大学大学院 医学研究院 精神病態医学 診療准教授の
中尾 智博(なかお ともひろ)先生です。


■パニック障害の3大症状

パニック障害の3大症状は“パニック発作”と
それに伴って起きる“予期不安”、
さらにこの2つに伴って起きる“広場恐怖”です。


■パニック発作

パニック障害ではまず“パニック発作”という突然現れる強い不安感から、
動悸やめまい、呼吸困難などに見舞われます。
それらの症状から「このまま死んでしまうのではないか」と思うほどの恐怖を感じることもあります。
しかしこの発作は通常、10分程度でおさまります。


■予期不安と広場恐怖

“予期不安”とはパニック発作を繰り返すことで、
「また起きたらどうしようか」と不安を先取りするようになることです。
“広場恐怖”は予期不安が進行して起きるもので、
飛行機や新幹線、高速バス、美容室や歯科クリニックなど、
すぐにその場所から離れられないような場所にいると、
「また発作が起こるのでは」という不安にかられ、
次第に苦手な場所が増えるようになります。
パニック発作、予期不安、広場恐怖を繰り返すことで
パニック障害はどんどん悪化していきます。


■進行すると

パニック障害が進行すると、
1人で外出することがだんだんできなくなって、
いわゆる“引きこもり”状態になってしまいます。
また半数以上の患者さんはどこかの時期で うつ病を併発するといわれています。


■パニック障害の原因

パニック障害は脳の組織に何らかの不具合が起こることで
発症するのではないかと考えられていますが、
はっきりとした原因はまだ分かっていません。
ただし、多くの場合で不眠が続く、
疲労が溜まる、非常に強いストレスを受けるといったことが
引き金になるとされています。
また、普段明るく元気に過ごしていた人でも、
ある日突然、発作を起こすことがあります。


■パニック障害の治療

パニック障害の治療には薬物療法のほかに、
不安やうつ状態等に対して気持ちを楽にする目的で行われる認知行動療法があります。
パニック障害では突然の発作を恐れるあまり、
1人で外出できなくなっているので、
認知行動療法は、たとえば家族や主治医と一緒に屋外に出る。
それができたら近くの公園に行く、
それができたらちょっと遠くの駅に行く、
最終的には1人で行くといったように段階的に進めていきます。
パニック障害は適切な治療を受ければ治る病気なので、
症状を自覚したらなるべく早めに精神科もしくは心療内科を受診しましょう。

過去の記事


All Rights Reserved. Copyright © KBC Co.,Ltd. 1998 - 許可なく転載を禁じます