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花粉症

 
今回、花粉症についてお話を伺ったのは、
福岡大学医学部 耳鼻咽喉科学 教授の
坂田俊文(さかた としふみ)先生です。

■花粉症

花粉が鼻の中に付くと体が過剰に防御反応を示して、
くしゃみ・鼻水・鼻詰まりなどを起こすのが花粉症です。
特に鼻詰まりによって口呼吸になると、
口の中が乾いて細菌やウイルスの影響を受け、
炎症を起こしやすくなります。
また乾燥した空気が肺に吸い込まれると
気管支炎を合併することもあります。


■花粉症の特徴

花粉症は戦後に初めて報告された比較的新しい病気で、
日本では1960年代からの50年間で
劇的に患者数が増加しました。
その最も大きな要因とされているのがスギ花粉の増加です。
戦後に大量植林されたスギが林業の不振で伐採されずに残り、
地球温暖化の影響も受けて
スギ花粉の飛散量が著しく増えました。
そのため花粉症のおよそ7割は
スギ花粉が原因と考えられています。


■花粉症が起こる仕組み

空気中を漂っている花粉が目や鼻の粘膜に付着すると、
免疫システムが花粉を異物とみなして抗体を作ります。
抗体は花粉に接触する度に作られ、
少しずつ体内に蓄積されていきます。
やがて抗体の蓄積量が限界を迎えると、
次に花粉と接触した時に体内でアレルギー反応を起こす
ヒスタミンなどの化学物質が分泌され、
花粉症の症状が引き起こされます。


■花粉症の治療

花粉症の治療には根治療法と対症療法があります。
根治療法には舌下免疫療法があります。
これはスギ花粉のエキスを含んだ薬剤を
毎日少しずつ飲んで徐々に体を治すというものです。
ただし舌下免疫療法はスギ花粉だけが対象で、
しかも花粉が飛ぶ時期の前に行う必要があります。
今年であれば6月以降からスタートということになります。

対症療法は主に薬物療法で、症状に合わせて
内服薬や点鼻薬、点眼薬などを組み合わせます。
治療期間に数年を要する舌下免疫療法に対して
効き目が早く現れるのが特徴で、
症状が出始めたら早めに治療を開始すると効果的です。
ただし点鼻薬の使用を繰り返していると
鼻の粘膜が肥大して詰まりやすくなるため、
外科治療が検討されるようになります。


■外科手術

鼻詰まりや鼻水の多い人には外科治療が有効です。
最もよくされている手術はレーザー治療です。
花粉症では鼻の中の下鼻甲介というところが腫れて
鼻が詰まりますが、その表面の粘膜をレーザーで焼くと、
腫れや鼻水を分泌する細胞が減って鼻が通るようになります。
ただし1回のレーザー治療で焼ける範囲が限られているので
複数回受ける必要がある、効果に個人差がある、
何年かすると治療効果が弱まる、といったことがあります。
もう1つの外科治療には下鼻甲介切除があります。
これは下鼻甲介の中の骨を抜いて
空気が通る空間を確保する方法です。
鼻水を分泌する神経も一緒に切断すると
鼻水も減らすことができるので、
鼻水、鼻詰まり両方の改善に効果が期待できます。

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