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足を狙うストーカー!?水虫

 
「水虫」             09年06月27日放送

今回、水虫についてお話を伺ったのは楠原皮膚科医院・院長の楠原正洋(くすはら・まさひろ)先生です。

まず水虫とは…白癬菌というカビの一種が、人の皮膚の角質層に寄生して起こす病気。
大きく分けて3種類!
・趾間(しかん)型…最も多い。足の指の間が赤くなったり、白くふやけて皮がむけたりする。悪化するとむずむずとしたかゆみを伴うことが多い。
・小水泡型…趾間型の次に多い。足の裏や縁に小さな水ぶくれができて強いかゆみを伴う。水ぶくれの中の汁には白癬菌はいないので、この汁が原因で水虫が移る心配はない。
・角化型…足の裏、特にかかとの部分の皮膚が厚くなり、表面がざらざらになって皮がむけてくるが、かゆみなどの自覚症状はほとんどない。 

そして、最近話題になってるものが「爪水虫」!
長く普通の水虫を持っていた人が、治療せずに数年間放っておくと菌が爪の中に侵入して爪を食い荒らすのです。その爪は白く濁ったり、ぶ厚くなったりして、変形をきたします。痒みや痛みなど自覚症状がないため、知らずに持っている方もたくさんいるのです。

「白癬菌」は、皮膚の新陳代謝によって古い皮膚と一緒にはがれ落ちますが生命力は強く、ひと月以上生き続けることもあります。しかし、白癬菌に接したからといってすぐに水虫になるわけではありません。 
白癬菌が皮膚の角層に付着しても、皮膚の中に潜り込むまでには数日かかると言われてます。それも、高温多湿の条件が揃って、起こりますので長く靴を履いている人や、密閉した高温の条件が揃う人になりやすいです。これまでは男性の方が多い疾患でしたが、最近は女性も仕事で長くブーツやハイヒールを履く人が多いので、女性にも水虫が、増えているのです!

「もし、水虫になってしまったら。」
周りの人にうつさないように気をつけましょう!お風呂の足ふきマットは、頻繁に、洗って、乾燥させてください。 
足にできる水虫は、基本的には外用薬塗り薬で治すことができます。ところが塗り始めて1ヵ月もすると、きれいに治ったように見えますが、実は菌が残っています。症状がなくなってもさらに長く塗り薬を塗るのが、ポイントです。
爪の水虫は、塗り薬でも非常に治りにくい病気です。爪の中は薬が入りにくい硬い組織なので、飲み薬で治すのが主流です。ただ飲み薬も数ヶ月の治療が必要ですので、やはり専門医に相談しきちんと計画を立てて治療してくださいね!

水虫の予防は、
・石鹸で足をよく洗って清潔にする。
・水分をきちんと拭き取って足を乾燥させる。
・靴や靴下、ストッキングは通気性の良い物を選ぶ。
・靴を長時間履き続ける場合は、時々脱いで足が蒸れるのを防ぐ。

つなぎ目のトラブルにご用心!関節リウマチ

 
「関節リウマチ」 2009年6月20日放送

今回、「関節リウマチ」についてお話を伺ったのは福岡大学病院 整形外科 講師の城島 宏(じょうじま ひろし)先生です。

「関節リウマチ」は原因不明の多発の関節炎で、症状は長期に渡ります。手や足の関節に炎症や骨の変形が起きるため高齢者の病気だと思われがちですが、実は40代前後の人たちを中心に多く発症し、日本では約70万人の患者さんがいると言われています。

原因は・・・
実は、はっきりしたことはわかっていません。多因子疾患(たいんししっかん)と言われ、遺伝的素因+後天的な要素で発症すると言われています。きっかけとなるのは体の免疫機能の不具合と考えられています。「免疫機能」とは体内の免疫組織が体の外から侵入してきた細菌やウイルスに反応して、攻撃、排除しようとする働きのことですが、免疫機能に異常が生じると、体の組織そのものを異物とみなして攻撃してしまいます。これは「自己免疫疾患」と言われ、関節リウマチが引き起こされる原因ではないか、と考えられています。
〈関節リウマチは女性に多い〉
それが原因であるのか結果であるのかも、よくわかっていません。女性ホルモンのアンバランスが生じる閉経後、出産を契機に発症する人が多いのは昔から知られています。そこで女性ホルモンというのが有力な因子と考えられていますが、女性に多い理由はいまだ分かっていないのです。

症状は・・・
・初期→朝起きた時に関節が固くなって指先や手首が動かしにくい”こわばり感”。
・進行すると→手や足の指、手首や肘、膝などに、腫れや激しい痛み。
・症状が悪化→骨や軟骨が破壊されて関節が変形し、関節を動かせる範囲が狭くなる。
・慢性の炎症状態が続くと貧血になりやすい。
・いわゆる「リウマチ肺」→空気中の酸素を血中に取り込む能力が低下する。

リウマチの診断基準(アメリカリウマチ学会) 
(1)朝のこわばりが1時間以上続く 
(2)3カ所以上の関節の腫れがある 
(3)手首や手指の関節が腫れている 
(4)左右対称に腫れている
(5)皮下にしこりがある 
(6)リウマトイド因子が陽性がある
(7)手のレントゲン(X線)検査で特有の所見がみられる

治療法は・・・
・薬物療法→この20年で大きく進歩!その1つが生物学的製剤と言われているものですが、病気の原因物質とされるサイトカインだけをいわば狙い撃ちするような薬で、治療効果もあがっているそうです。
・手術療法→薬物療法と平行して行われる事が多い。変形を生じた関節には「人工関節」、薬物が効かず関節炎のコントロールが効かない関節には「滑膜切除術」。人工関節を使った治療は近年、飛躍的に進歩を遂げ、痛みが和らいだり関節の動きがスムーズになるとされ、股関節をはじめ肘や膝、手足の指などさまざまな部位に用いられています。
・基礎療法→治療後の過ごし方について、患者さんの状態に合わせた生活指導。
・リハビリテーション→主に手術の後に行われ、手を動かしたり、歩行訓練などが行われます。
2つ3つ関節が腫れて痛む時、体が動かないというような症状があった時はまず、お医者さん、特にリウマチ専門医にかかってください!
完治が難しいと言われていた関節リウマチですが、近年では治療法の進歩により、症状の軽減が進められています。また肉体的、精神的ストレスで悪化しやすいとも言われていますので、日ごろから規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう!!

じめじめムシムシご用心!「食中毒」

 
「食中毒」6月13日放送

今回、食中毒についてお話を伺ったのは福岡大学病院総合診療部、診療部長の鍋島茂樹先生です。
まず、食中毒の原因とは
・自然毒(キノコやフグなど)
・微生物(ウイルスや細菌) 

微生物によるものが大部分で、とくに暑い季節に増えてくるのは細菌性食中毒です。
その代表的な原因菌は・・・
・カンピロバクター(家畜の腸の中に生息し、鳥肉や牛肉などの食肉や内臓を汚染。主な症状は発熱・腹痛・下痢などで、潜伏期間が2日から7日と長い)
・サルモネラ(動物の腸の中や下水、川などに広く分布。特に鳥肉と卵を汚染。主な症状は激しい腹痛、下痢、発熱、おう吐など。潜伏期間は6時間から72時間。完治しても長期にわたって保菌者になることがある。)
・病原性大腸菌O157 (動物の腸の中に生息し、食肉処理の過程で生肉や、糞尿を介して井戸水を汚染。感染後1日から10日間の潜伏期間。初期にはかぜに似た症状が見られ、その後激しい腹痛や血便を発症。重症化すると尿毒症や貧血を併発し意識障害に至ることも。)

衛生環境は大きく改善したにもかかわらず、この数十年間、ほとんど減少していない食中毒。特に気温や湿度が上がるこれからの季節は、食品が傷みやすくなるので注意が必要です。
予防には、原因となる菌を、『付けない、増やさない、殺す』という食中毒予防三原則を守ることが大切です。厚生労働省ではこの三原則を元に、家庭で出来る、食中毒予防6つのポイントを提唱し、食事作りにおけるチェックを、呼び掛けています。
〈1〉買い物・・・新鮮な店で新鮮な物を購入しましょう。生鮮食品は買い物の最後に購入して、買い物が終わったら寄り道せずにまっすぐ帰りましょう。 
〈2〉保存・・・冷蔵庫の過信は食中毒の元。7割を目安に冷蔵庫の詰め過ぎには注意し、肉や魚は他の食品と触れないようにビニール袋に入れましょう。
〈3〉調理前・・・二次汚染を防ぎましょう。食材はすべて流水でよく洗い、肉や魚を扱う時は手や包丁、まな板をこまめに洗いましょう。 
〈4〉調理中・・・食中毒予防には加熱調理が効果的。食材は直前まで冷蔵庫に保管して、中心部が75℃をこえるように1分以上加熱しましょう。
〈5〉食事・・・料理ができたらすぐに食べて下さい。食事の前には必ず手を洗って、熱い料理は熱いうちに、冷たい料理は冷たいうちに食べましょう。
〈6〉食べ残し・・・残った料理はきれいな容器に保存しましょう。温かい料理は冷ましてから冷蔵庫へ入れましょう。少しでも怪しいと感じたら食べずに捨てる、古い食材や料理は諦めも肝心ですよ!

深刻な溝、生んでない!?「歯周病」

 
「歯周病」 6月6日放送

今回、「歯周病」についてお話を伺ったのは、九州大学大学院 歯学研究院 教授の山下 喜久(やました よしひさ)先生です。

「歯周病」とは・・・
お口の中の細菌が原因として起こる病気。口の中には数百種類の細菌がいると言われていますが、そのうちのわずか数種類の細菌が歯周病に関係していると言われています。「歯周病」はその初期段階である歯肉炎を含めると、現在、日本人の中高年のおよそ8割が発症していると言われています。
通常、歯と歯ぐきの間にはほとんど隙間がありませんが、正しい歯ミガキができていないと歯ぐきに炎症が起こる「歯肉炎」になり、歯と歯ぐきの間にいわゆる“歯周ポケット”ができて歯周病細菌が繁殖しやすくなります。歯肉炎は多くの場合「歯周炎」に進行し、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

歯周病の危険因子は・・・
さまざまなものが考えられますが、中でも、「喫煙」が注目されているんです!
喫煙によってニコチン等が血管を収縮させ、歯肉組織の血流を減少させ、歯周炎を進行させる原因になっているのではないか、と考えられています。その他、肥満、大量の飲酒、精神的ストレスなども歯周病の発症に影響を与えるとされています。
歯周病では多くの場合、痛みなどはっきりした自覚症状はありませんが、知らないうちに症状が進み、歯医者さんに足を運んだ時にはもう歯を抜くより手立てがないといった深刻な状態になっていることも少なくありません。

まずは以下について、チェック!
・朝起きたときに口の中がネバネバする。
・歯磨きのときに出血する。
・歯ぐきがむずがゆい、痛い、腫れている。
・口臭が気になる。
・硬いものが噛みにくい。
・歯と歯の間に隙間ができた。
・歯が長くなった気がする。
思い当たる人は一度、歯の検査を受けましょう!!

また歯周病は全身の病気、とりわけ糖尿病との関係が深いと言われています。糖尿病の患者さんは感染症が非常に進みやすく、歯周病もその感染症のひとつであることから、糖尿病の患者さんは歯周病を進行させやすいと報告されています。糖尿病の方は歯周組織の検査をしてもらうことが大事です。

歯周病の予防法は・・・
まずは、毎日のきちんとした歯磨きで歯と歯ぐきの間に隙間を作らないようにすること!
歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に当てて細かい振動を与えるのがポイントですが、歯垢が落ちていないことがあるので、一度、歯科医や歯科衛生士の指導を受けることをおすすめします!普段、歯や歯ぐきに痛みや腫れといった不具合を感じないという人も、ぜひ定期的に歯医者さんで検査を受けましょう!!

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