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おしゃれだけではだめ!髪の毛

 
髪の毛   09年8月29日


今回髪の毛についてお話を伺ったのは、福岡山王(ふくおか さんのう)病院 皮膚科部長の久保田 由美子(くぼた ゆみこ)先生です。

「髪」は…
爪などと同様に皮膚の一部。頭髪はひとり約10万本あると言われている。1日0.4ミリ伸び、1ヵ月では1センチは伸びる。

役割は
・外から何らかの衝撃を受けた際にクッションの役割をする。
・頭部を太陽からの紫外線や冬場の乾燥から守る。
・体温を調節する、皮膚に脂分を分泌(ぶんぴ)する。
・体内に蓄積された水銀やヒ素などの有害物質を排泄する。
・おしゃれを楽しむ美容上の役割も。

皮膚の内部にある“毛根”と皮膚から出てきた“毛幹(もうかん)”
毛根の先には毛母(もうぼ)細胞と呼ばれる組織があり、毛細血管から栄養を補給して髪の毛は成長を続ける。

ヘアサイクルは4年から7年程度。
「成長期」→毛母細胞が活発に働いて髪の毛が成長する時期、
「退行期」→髪の毛の成長が止まる時期、
「休止期」→成長の止まった髪の毛が抜け落ちる時期。
このサイクルが乱れると、いわゆる抜け毛が!

抜け毛が起こる原因は・・・
・生理的な抜け毛 
・加齢や男性ホルモンの影響による壮年性脱毛症(男性型の脱毛症) →成長期が2〜3年と短くなり、毛根がミニチュア化し弱々しい毛になり抜け毛が増加する。
・髪を強く結んだり、長年同じ分け目にする、
・ドライヤーを長く当てる、強い日差しに髪の毛をさらす、長時間帽子をかぶる。
・睡眠不足や偏食、無理なダイエット、ストレスなど生活習慣の乱れ。
・妊娠から出産にかけてのホルモンバランスの変化に伴う“出産後脱毛”も。

「円形脱毛症」
人口の1〜2%あるといわれ、20%に遺伝が考えられる。コインのように丸く1個だけ抜ける分は
気づかずに治ることがあるが、頭全体、全身性の脱毛などはアトピー性皮膚炎、もしくは甲状腺の病気など、自己免疫疾患を合併していることが多い。成長期の毛根がリンパ球の炎症によって
壊されてしまうのが原因。

抜け毛予防のポイントは・・・
普段から規則正しい生活を送ること!!髪の毛は夜の間成長するので十分な睡眠を。
睡眠中は昼間、日差しなどで受けたダメージも回復する。
喫煙は血管を収縮させて血行不良の要因となるため、禁煙がお勧めです!

最近、抜け毛が気になるという方は、自己判断で高価な手段を選ぶ前に皮膚科専門医を受診し、アドバイスを受けてくださいね。また髪を染める際に使う染毛剤はアレルギー反応の原因にもなり、人によっては何回も染めているとかゆみなどの不具合を起こす場合があります。髪を染める前には必ず事前にテストを行い、かぶれなどが起こらないかきちんとチェックしてくださいね!

古くて新しい健康の知恵!漢方

 
「漢方」  09年08月22日放送

今回、漢方についてお話を伺うのは九州大学病院、総合診療科助教、漢方外来担当の貝沼茂三郎(かいぬま・もさぶろう)先生です。

○まず「漢方」とは…
5世紀から6世紀にかけて中国から日本に伝えられた中国の伝統医学が日本の気候や風土、日本人の体質に合わせて室町から江戸時代独自にかけて独自に改良され、発展してきたもの。「漢方」と言う呼び名は、江戸時代にオランダから入ってきた西洋医学を蘭方と言ったのに対してつけられたのです。

○西洋医学との違いは…
体を臓器ごとに分けて病気の原因を究明し取り除くことで治そうとする西洋医学に対して…
「漢方」は病気になった人の体全体を見て、様々なバランスを整えることで病気からの回復を図ろうとします。病気の背景となっている体の歪みを修正することで体質を改善し、私たちが本来持っている自然治癒力を高めるのが、漢方の基本的な考え方なのです。

○「陰陽」
陰陽とは、元々中国の古典思想から出てきたもの。全てのものを、相対的な2つの物、陰と陽というもので見なすような考え方があります。体を温めた方がいい人なのか、熱を冷ましてあげた方がいい人なのかということを診療の中で考えていくのです。
陽性 … 熱を中心として、非常に新陳代謝が亢進した状態。
陰性 … 新陳代謝が低下して体が冷えているような状態。

○「気・血・水」
人間の生命活動は気・血・水の3つの要素が循環することで成り立ち、これが不足したり滞ったり偏ったりした時に、病気や障害が起きてくると考えられています。
「気」… 生命活動を行うための根源的なエネルギー。自律神経の働きに近いとされています。気が減少すると消化吸収能力が低下し、栄養が全身に行き渡らなくなります。
「血」… は生命活動を行うために必要な物質のことで主に血液を指し、全身を巡って様々な組織に栄養を与えます。血が停滞すると頭痛、肩こり、冷え、のぼせなどの症状が起こります。
「水」… 生命活動を行うために必要な体液成分で主にリンパ液を指し、全身の水分バランスを整える働きがあります。水分のバランスが崩れた状態は水毒といって、むくみやめまい、排尿異常などが見られるようになります。
○漢方ならではの五感を駆使した診察、四診「望診・聞診・問診・切診」
問診 … 自覚症状や日常生活について詳しく確認する。
聞診(ぶんしん) … 問診と同時に、耳で声の調子や呼吸の様子を聞き、鼻で体臭や口臭を嗅ぐ。 
望診(ぼうしん) … 顔色や表情、肌の色つや、舌の状態などを観察する。
切診(せっしん) … 体に直接触れ、手首やお腹を手で押さえながら脈やお腹の状態を調べる。 
問診から切診まで、一般に漢方外来での診察は30分程度かかります。正確な診断のためにはなるべくお化粧はしないで、お腹を出しやすい服装で受診して下さい。

漢方薬は、一般的には長く飲まないと効果がないと思われがちですが、実際には、非常に即効性がある物もあります。また、漢方薬は食前、もしくは食間に服用することが勧められていますが、食後でも漢方薬の効果はありますので飲み忘れたからと言って放置せずに、食後でも気付いたら飲むようにしてください。
最近では煎じ薬を濃縮・乾燥させて顆粒や錠剤に加工したエキス剤が普及したことで、漢方薬を手軽に服用できるようになりました。エキス剤は必ずコップ1杯の水と一緒に飲むようにしますが、薬の量が多くて一度に飲みきれないという場合は、お湯に溶かしてお茶の代わりに少しずつゆっくり飲んでも構いません。 
漢方薬は、ひとりひとりの体質や病気の状態に応じて処方されていますので同じお薬でも効き方には個人差があります。素人判断で、自分の漢方薬を他人にすすめたり、他人の漢方薬を服用したりしないでくださいね!

生活習慣病の代表格!糖尿病

 
糖尿病 09年8月15日放送

今回、糖尿病についてお話を伺ったのは、国立病院機構 九州医療センター 代謝・内分泌内科 医長の吉住 秀之(よしずみ ひでゆき)先生です。

〈糖尿病とは〉40歳以上の8人に1人が糖尿病!
インスリンというホルモンの働きが悪くなって、血糖値が高くなった状態が長く続く病気。
全国調査では、2007年で糖尿病の可能性が否定できない人が約1320万人、糖尿病が強く疑われる人は約890万人いると言われています。
毎日の食事で食べるごはんやパン、果物などに含まれている「糖」は体内で消化されるとほとんどがブドウ糖に変化し、腸から血液の中に入ります。血液中のブドウ糖は“血糖”と呼ばれ、全身の細胞に送られてエネルギー源となります。
血糖の調節はすい臓のランゲルハンス島にあるB細胞から分泌される“インスリン”というホルモンによって行われます。しかしインスリンの働きが悪くなると血糖が細胞内に入っていけなくなり、さらに肝臓からブドウ糖が出続けて血糖値が上がります。

「1型糖尿病」…自己免疫組織の不具合やウイルス感染、原因不明の突発性の要因でインスリンが分泌されなくなる。
「2型糖尿病」…全体の9割を占める。さまざまな遺伝要因に加え肥満や過食、運動不足、慢性のストレスなどの生活習慣的な要因や、加齢などの因子によってインスリンの働きが悪くなる結果、発症する。特に肥満は糖尿病の発症や悪化に関係する要因。
このほか、肝臓疾患、すい臓疾患、内分泌疾患に由来するもの、妊娠中に発症する「妊娠糖尿病」があります。

〈症状〉
尿がたくさん出る、のどがよく渇いて水分をやたらととる、体重が減る・疲れやすい。
しかし2型糖尿病では血糖値が徐々に上がるため症状に気がつきにくく、糖尿病と診断された時にはすでに合併症が進行していることも少なくありません。

〈3大合併症〉
「糖尿病網膜症」→最悪の場合、失明も。
「糖尿病腎症」→人工透析を余儀なくされることも。
「糖尿病神経障害」→手足のしびれや痛み、立ちくらみや頑固な便秘、発汗障害、男性では勃起障害なども。
さらに高血糖が続くことにより、全身の血管がもろく、固くなる「動脈硬化」が進みやすくなるために、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった深刻な病気が起こりやすくなります。
最近では歯周病や認知症との関連も指摘されていて本当に油断のならない病気なんです!

血糖値の検査の結果、
・空腹時血糖が126mg/dl以上
・75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間値が200 mg/dl以上
・食事と関係なく検査した随意血糖の検査の結果が200mg/dl以上
→いずれかの項目が別の日に行った2回以上の検査で指摘されれば、糖尿病と診断されます。また空腹時血糖値は昨年から、100以上110未満の場合は新たに「正常高値」として扱われ、発症に注意が必要とされています。

〈トライ! 糖尿病チェック!〉
糖尿病のかかりやすさについて11の項目、該当する数が多いほど糖尿病にかかるリスクが高くなります。
その@ 脂濃いものが大好き。
そのA 甘いものが大好き。
そのB 清涼飲料水をよく飲む。
そのC 一方で野菜や海草類はあまり食べない。
そのD 夕食が遅く、量が多い。
そのE 太っている。
そのF 40歳以上である。
そのG 家族や親せきに糖尿病の人がいる。 
そのH 運動不足である。
そのI ストレスが溜まっている。
そのJ 妊娠中に血糖値が上がったことがある。

〈特に注意が必要なのはこの2点!〉
2型糖尿病のなりやすさを決めている遺伝子は一つではなく、複数あると言われています。
親戚やご両親などに2型糖尿病の方が多い人はそうでない方に比べて糖尿病になりやすい遺伝子を多く持っている可能性があります。
また、妊娠することによって血糖値が上昇したり、糖尿(病)を指摘されたりするということは、その分糖尿病になりやすい体質を持っていることになり、将来、肥満や過食、運動不足などの環境要因が加わると糖尿病になりやすいと言えます。
糖尿病になったからいって、すぐ大事に至るわけではありませんけれども、糖尿病を放置したり、治療を中断すると危険な合併症を招いてしまいます。
糖尿病にならないためにはなにより肥満に注意することが大切です。食べ過ぎ、カロリーオーバーにならないよう、今日から、日ごろの生活習慣に気を配ってみてはいかがですか?。

原因は気まぐれな複数犯!?子どもの夏かぜ

 
子どもの夏かぜ 09年8月8日放送

今回、子どもの夏かぜについてお話を伺ったのは産業医科大学医学部・小児科・教授の楠原浩一(くすはら・こういち)先生です。

〈夏かぜは、夏に見られる、ウイルス感染症の総称〉
主な原因ウイルスはこの2つと考えられます。
・エンテロウイルス → ヘルパンギーナ(急に高熱が出て、のどの奥の両側に口内炎ができるのが特徴。発熱は2〜3日続き、唾も飲み込みにくい程ののどの痛みで、食欲が著しく低下する。)と、手足口病(主に手の平や足の裏に米粒大の発疹ができ、口の中に口内炎ができるのが特徴。子供の場合、発疹に痛みや痒みはほとんどない。また、3人に1人程度に発熱。38度前後の熱が1日から2日ほど続く)
・アデノウイルス → 咽頭結膜熱(別名プール熱とも呼ばれ、急な高熱で始まり、のどの腫れや痛みと、目の充血や目ヤニなどの結膜炎の症状が見られるのが特徴。熱は3日から5日ほど続き、のどや目の症状が落ち着くまで1週間程度かかる)

〈予防にはなんといっても手洗いとうがい!〉
一般的なかぜは、せきやくしゃみなどによる飛沫感染によって移りますが、夏かぜでは手を介して、ウイルスが運ばれる接触感染によっても感染が起こります。
エンテロウイルス… 腸の中で増殖するウイルス。便 → 手 → 口で感染することも。
アデノウイルス… 患者さんが自分の目を触った手で使った物を、他の人が手にして、その手から感染する。
予防には、手洗いとうがいが何より重要。特にアデノウイルスは、非常に感染力が強く、顔を拭いたタオルを介して結膜炎がうつることがあるので、洗面所などで、タオルを共用しないようにすることが大切です。

〈特効薬はない!〉
夏かぜには、特効薬はなく抗生物質も効かないので、脱水症状に対しては点滴などの水分補給、発熱に対しては解熱剤を使うといった、症状を和らげる「対症療法」が行われます。通常は、数日から1週間ほどの間に体に備わった免疫の働きで、ウイルスの増殖が抑えられ自然に治ります。
ただし、エンテロウイルス→ウイルス性髄膜炎、アデノウイルス→肺炎、といった重い合併症が起こることがあり、合併症でなくても脱水などで衰弱して、入院治療が必要となることがありますので夏かぜの症状が出たら、まずは小児科で診察を受けることが大切です。
家庭では体力の消耗を防ぐため安静にして、こまめな水分補給で脱水を防ぐことが大切です。
また熱があっても子どもが元気な内はしばらく様子を見て、38度5分以上を目安に元気がない時に解熱剤を使うようにましょう。解熱剤はむやみに使わず医師の指示に従うことが大切です。

夏かぜで口内炎やのどの痛みがある場合は、刺激の強い食事は避けるようにします。痛みが強い時はスープやゼリーのように、軟らかくてのどごしが良く、薄味で刺激が少ない食事が良いでしょう。
どうしても食事を嫌がる時は、無理に食べさせずにまずは、水分摂取を優先します。その場合、塩分と糖分も一緒に補給することが必要ですので、水やお茶だけではなく、スープやジュースも摂るようにして下さい。
生活が不規則になりがちな夏休みは、抵抗力が落ちて夏かぜをひきやすくなります。まずは子どもの夜更かしに気をつけて、しっかりと睡眠をとらせることが大切ですよ!

夏のアクシデントは突然に〜熱中症と水難対策

 
熱中症と水難対策  09年08月02日放送

今回、「熱中症と水難対策」についてお話を伺ったのは、国立病院機構 九州医療センター救急部長の小林 良三(こばやし りょうぞう)先生です。

熱中症とは…
高い気温や湿度に上手に適応できないという環境で起き、通常は炎天下で運動している時が多い一方、最近では“ヒートアイランド現象”という一時的に高温多湿になる環境が問題となっていて、部屋の中でも起こることがあります。

熱中症の症状は
T度…めまいや筋肉痛
U度…頭痛や吐き気、全身の倦怠感
V度…意識障害や、全身にけいれん

とくに、
・30℃を超えるような温度
・70%を超える湿度
のときは、体育館や家の中など日差しがない場所でも十分に注意してください。

応急処置は…
・まず日陰など涼しい場所に運び、衣服を緩め寝かせる。
・意識があればスポーツドリンクや、水に塩を少し加えた食塩水を与え、様子をみる。
・回復が見られないときや意識がない場合には救急車を!!
そして…
・顎を上げて気道を確保、呼吸や脈拍を確認する。
・おう吐物が気道をふさがないよう体を横に向ける。
・水を吹きかけてあおぎ、気化熱で体温を下げる。
・氷や冷却材があれば大きな血管が走る足の付け根や脇の下、首元に当てて救急車の到着を待ちましょう!!

暑さの続く今、熱中症と併せて注意したいもうひとつのトラブルが水難事故。
釣りや水泳中などに海や河川で起こる水難事故は毎年、数多く発生していて、死亡者数も例年800人を超えています。

水難事故の状況と同じく、服を着たまま水に入る「着衣泳」。ポイントは…
・ペットボトルは浮き具代わりに!おへそあたりで抱きかかえるように持つ。
・落ち着いて水の流れに身を任せ、とにかく「浮く」!
・むやみに身体を動かさず、「浮いて」助けを待つ。

熱中症や水難事故の現場を発見したときにはすぐに警察や消防へ連絡をしてください。
そして今、ここがどこなのか、どのような状況なのかを落ち着いて伝えるようにしましょう。

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