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マイペースで続けよう!運動

 
運動  09年09月26日放送

今回、運動についてお話を伺うのは九州大学健康科学センター、准教授の丸山 徹(マルヤマ・トオル)先生です。

★ 運動の強さによって効果に違いが!
無酸素運動 → 酸素をあまり取り込まず比較的大きな力を短時間に、発揮する運動。息遣いがゼイゼイするので長続きしない。筋力アップ向き。
有酸素運動 → 十分な酸素を取り込みながら規則的な運動を繰り返す比較的軽い運動。息遣いはハアハアという程度で長続きできる。健康増進の他に、ダイエットやストレス解消など様々な効果がある。 

★ 有酸素運動はいいことずくめ!
有酸素運動によって、血液中の糖質や脂肪が減少し、体脂肪の燃焼が進むので、糖尿病を初めとする生活習慣病の予防やダイエットにつながります。全身の血行が良くなるので、毛細血管の発達が促されて脳の機能も高まります。また続けることで心肺機能が高まるので、持久力の向上にも効果があります。
さらに自律神経のバランスを整えるので、運動後にはリラックス効果があり、寝付きも良くなって良質な睡眠につながり、ストレス解消にも効果があるとされています。

★ 代表的な有酸素運動とは
ウォーキング、ジョギング、水泳など。
水泳は、息継ぎを上手にしないと無酸素運動になってしまうので、初心者は、まずはウォーキング、それからジョギングという流れがおススメ!
ただ、ジョギングも息が切れるほど頑張ってしまうとすぐ無酸素運動になってしまいます。ところが、楽過ぎても運動の効果が望めません。

★ 自分に合ったペースで!
初心者はジョギングを10分、ウォーミングアップとクーリングダウンのウォーキングをそれぞれ5分ずつ、週に3回程度の頻度で行うのが、無理のない効果的な運動としておススメです。
普段運動していない人がジョギングを始める時は、まずはウォーキングを数週間続けて、
基礎体力をつけてから走り始めるようにしましょう。無理せず、自分に合ったペースが基本です!

発症にはストレスが!?バセドウ病

 
バセドウ病   09年09月19日放送

今回、“バセドウ病”についてお話を伺ったのは八幡総合病院 副院長の佐藤 薫(さとう かおり)先生です。

★ バセドウ病とは…
甲状腺ホルモンが必要以上に作られて起きる病気。比較的女性に多く、男性の4倍の頻度と言われ、中でも20歳代、30歳代の若い女性に多く見られます。

★ 甲状腺と甲状腺ホルモン
甲状腺は、首の前側にあり、蝶が羽を広げたような形。海草類に多く含まれる「ヨード」を材料にして甲状腺ホルモンを作り血液中に分泌します。
甲状腺ホルモンには脳や心臓、胃腸、筋肉など、全身の新陳代謝を活発にする、体の発育を促すといった働きがあります。
甲状腺ホルモンは多すぎても、少なすぎても体に不具合を起こすんです。

★ バセドウ病は自己免疫の病気
一般に抗体というのは、細菌やウイルスなどの外敵が体に侵入した際、これらを排除しようとして作られる大事なもの。
バセドウ病では自分の体の成分に対して抗体が作られ、この抗体が甲状腺を必要以上に刺激してしまい、ホルモンが過剰になってしまうというわけです。

★ バセドウ病の代表的な症状
“甲状腺腫”→ 甲状腺の腫れのことで、首の前方が膨らんで太くなったように見えます。
“眼球突出”→ 眼球周りの脂肪組織や眼球を動かす筋肉が炎症などで大きくなり、眼球が前方に押し出されます。必ず発症するわけではなく、片方の目だけに起こる場合もあります。
“頻脈”→ 甲状腺ホルモンの分泌が増え、新陳代謝が異常に進んで心臓が必要以上に働かされることで起きます。
その他に、手足や体のふるえ、長く続く下痢、集中力の低下やイライラ感が起こることもあります。

★ 油断は禁物!
きちんと治療をすれば、非常に深刻な事態になることはありません。ただ放置すると、心房細動といった不整脈や、心不全、重篤な状態になることがあります。非常にまれですが“甲状腺クリーゼ”という意識がなくなって命を脅かすような重篤な状態になることもあります。

★ バセドウ病の治療法
主に薬物療法、アイソトープ療法、手術療法。
アイソトープ療法では放射性ヨードによって、手術では切除によって甲状腺の組織を破壊することで、甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑えます。

★ 精神的なストレスで発症!?
バセドウ病は精神的なストレスを多く受けた時に発症しやすいと言われています。
普段の生活でストレスを溜めないよう気をつけて、自分なりのリラックス法を持つことが大切です。また、喫煙は症状のひとつ、眼球突出発症のリスクを高めます。予防のためには禁煙をお勧めします!

きちんと治療を受ければ、普段の生活にまったく支障はありませんので、まずはバセドウ病という病気を正しく理解することが大切です。予防のためには、睡眠不足や偏食などに注意し、規則正しい生活を心がけましょう〜。


その手のふるえ、大丈夫!?パーキンソン病

 
パーキンソン病  09年09月05日

パーキンソン病についてお話を伺ったのはながら医院・院長の長柄均(ながらひとし)先生です。

★「パーキンソン病」には運動症状に大きな特徴 
・振戦 → 手や足のふるえ。じっとしている時に起こるのが特徴。
・固縮 → 筋肉の強張り。動きがぎこちなくなる。ひどくなると、関節が十分曲がらない、伸びないことも。
・無動 → 動作を始めようとする時や動作をしている時に動きが緩慢になる。なかなか一歩が出ない、など。早く歩けないことも。
・姿勢反射障害 → バランスを崩した時に立ち直らせる動きが苦手になる。倒れてしまうことも。

★そのほかには自律神経障害も…
便秘、排尿障害や立ちくらみ、発汗異常など。気分が落ち込んで抑うつ状態になったり、幻覚や妄想が現れることも。

★原因は…ドーパミンの欠乏!?
脳内の中脳黒質から線条体という所に色んな神経情報が伝わる時に活躍するのがドーパミン(神経伝達物質)。この黒質の神経細胞がだんだん脱落して数が減ってくると、その部分のドーパミンの濃度が低下します。濃度が正常な人の約20%以下になると、パーキンソン病の臨床症状が現れてくると言われていますが、なぜ神経細胞が減少するのか?というパーキンソン病のそもそもの原因については、まだはっきりとは分かっていないのです。原因は1つではなく、複数の事柄が関係しているとする説が有力です。

★診断は…
基本的には臨床症状で診断することが多い。まれに脳血管障害、あるいは脳腫瘍といった病気が潜んでいることもあるので、頭のCTやMRI検査をすることも。

★治療の進歩
パーキンソン病は原因不明の難病ですが、この数十年間に治療が飛躍的に進歩して、症状をかなりコントロールできるようになりました。
・薬物療法 → 主流。減少する神経伝達物質を補う。あるいは神経細胞の感受性を、維持するような薬を使っていく。
・手術療法 → 薬物の副作用が強かったり、症状をコントロールできない場合に。現在主に行われているのは脳深部刺激手術(運動障害を起こしている脳の神経細胞に電極を埋め込んで、持続的に電気で刺激する方法)。ただし手術療法もふるえなどの症状を抑えることを目的としており、パーキンソン病を完全に治せるわけではありません。

★そこでリハビリ!
・体を曲げない、ひねらない!
・日常生活での動作を見直して、体の動きが多少ぎこちなくても不自由がないようにする。 
・できるだけ後ろに重心を置き、足の運びや腕の振りを意識して歩く練習をする。
パーキンソン病の患者さんは初めから筋肉に異常があるわけではないので、リハビリ次第で大きな不自由を感じない程度に歩けるようになるんです。適切な治療を続ければ、パーキンソン病は必ずしも寿命を縮める病気ではありません。まずは前向きな気持ちで、明るく意欲的に生活するよう心がけましょう。 

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