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心臓にもハートフルな毎日を!心筋梗塞

 
心筋梗塞 10年01月30日

今回、心筋梗塞についてお話を伺ったのは、国立病院機構 九州医療センター副院長の冷牟田 浩司(ひやむた こうじ)先生です。

★心筋梗塞とは
心臓というのは全身に血液を送り出すポンプの働きをしている大切な臓器。1分間に約60〜80回、1日にして約10万回、収縮、弛緩を繰り返す大変な働きをする臓器ですが、そのために大変なエネルギーを使うんです。そのために必要な酸素、それから血液を心臓の筋肉に送り出してきている冠状動脈という血管があります。「心筋梗塞」という病気はその冠状動脈が何らかの原因で急に閉塞をしてしまう、詰まってしまうことによって起こってくる病気なんです。

★この時期、要注意!
心臓には“冠状動脈”という3本の太い血管が取り巻いていて、筋肉組織“心筋”に酸素と栄養を運んでいます。心筋梗塞とはその冠状動脈が詰まり、心筋がどんどん腐る“壊死”が起こって、心臓の働きが急激に落ちていく発作のことを言います。
寒い屋外と暖かい室内といったように気温差が激しい今の時期は心臓に大きな負担がかかるため特に注意が必要なんです。 

★心筋梗塞の原因は
心筋梗塞の原因は、冠状動脈に起きる“動脈硬化”です。
動脈硬化とは血管の内側の壁にコレステロールがべっとりとこびりつき、血管内が狭く、もろくなって血液がスムーズに流れにくくなり、心筋に十分な酸素や栄養を送ることができなくなります。

★心筋梗塞に前ぶれ!?
心筋梗塞の発症した方々の約半数には何らか前ぶれ、前駆的な症状がある方が認められます。全くそういう症状もなしにある日突然に“青天の霹靂”のように起こってくる方が残りの半分です。
前ぶれ症状は“狭心症(きょうしんしょう)”と呼ばれ、冠状動脈が狭くなった状態。狭心症では胸が圧迫される、締めつけられるといった感じの症状を自覚しますが、その時間は5分から15分程度と短く、ほどなくして症状はおさまります。
しかし!狭心症から進行し、冠状動脈が完全に詰まる心筋梗塞では“ハンマーで叩かれたような”とか“胸の中が焼けるような”といった強烈な胸の痛みに襲われます。併せて冷や汗や顔面蒼白といった症状もあらわれ、重傷の場合では失神することもあります。一方で胸の痛みがない無痛性の心筋梗塞も、注意が必要な心筋梗塞のひとつです。

★心筋梗塞を疑う場合は
通常、痛みがあって心筋梗塞の疑いがある場合にはできるだけ早く病院にかかるということと、それから病院ではまず心電図検査となります。
心電図で心筋梗塞特有な心電図変化が発見できれば、心筋梗塞の診断が確定となります。そんな心筋梗塞が非常に濃厚な場合に、心筋梗塞のその後の対応をするためには、どうしても血管の状態を調べる必要があり、そのために血管の撮影検査が緊急で行われることが多いです。

★心筋梗塞を予防するには
心筋梗塞を避けるためにはその要因となる冠状動脈の動脈硬化を進めないことが大事です。
動脈硬化の危険因子には、コレステロールや中性脂肪の値に不具合が起こる“脂質異常症(ししつ いじょうしょう)”のほか、高血圧、糖尿病、喫煙などが挙げられます。
食生活をはじめ健康的な生活習慣を心がけましょう。また性格的に几帳面すぎる人も発症に関係があると言われているので注意しましょう。
心筋梗塞を発症すると、いろんな合併症が起きます。特に大事なのは病院にたどり着く前に命に関わるような不整脈が出たり、非常に重大な事故が発生する場合がありますので、一般の方も、心肺蘇生術を含め適切な急変時の処置についての知識を幅広く広めていくことが非常に重要です。

心筋梗塞は多くの場合、ある日突然に発症し、その治療は一刻を争います。
もし、自分、あるいは家族など身近な人が、それまで経験したことのないような尋常ではない胸の痛みを自覚したら、迷うことなく、救急車を要請してくださいね。

今こそ知りたい予防&対策!インフルエンザ

 
インフルエンザHP 10年01月23日

今回、インフルエンザについてお話を伺ったのは国立病院機構九州医療センター、名誉院長の柏木征三郎(カシワギ・セイザブロウ)先生です。

★インフルエンザの現状
新型インフルエンザとしてはすでに1千万人以上の人が罹患したと考えられています。従来のインフルエンザと違うのは、5月から夏にも流行し特に9月以降、流行がずーっと続いているところです。現在はほとんど、新型のみで季節性インフルエンザは消えていますが、3月にかけては季節性が出現すると考えられます。どの型が出現するかは今後、研究の最も大きな課題の1つです。
季節性インフルエンザの症状は突然の高熱、せき、のどの痛み、倦怠感、鼻水や鼻づまり、頭痛や関節痛などですが、新型インフルエンザはこれらに加えて、下痢などの消化器症状が多いことが分かっています。

★新型の感染力は
季節性インフルエンザと比べて新型インフルエンザは感染力が強いのが特徴で、当初は毒性が低いと考えられていました。しかし流行が広がるにつれ重症例が増えるなど、毒性の高まりが懸念されています。

インフルエンザの治療については、季節性も新型インフルエンザについても、現在広く使われております、タミフル・リレンザとも有効です。ちゃんと治療すれば、かなり、重症化は防げると考えられております。そしてこれは発病して48時間以内に効くものですからインフルエンザに罹患されたと考えたら、すぐ医療機関に行って、診断治療を受けるのが、一番大切です。
インフルエンザの感染を防ぐには、手洗いやうがいをしっかり行うことが大切です。

★予防には
インフルエンザの予防に最も大切なことはワクチン接種!特に成人では、たった1回の接種で3週間後には、抗体が出来上がります。しかし小児では、2回接種が必要となることには注意してくださいね。

★インフルエンザの予防に、さらに重要なポイント!!
やはり栄養状態を良くする。それから睡眠時間をきちんと取って、個人の免疫状態を良好に保つことです。これによって、感染予防、及び重症化が、防げるのです。
日々の食生活で免疫力を高めて、しっかりインフルエンザを防ぎましょう。

味気ない毎日にはならないで!味覚障害

 
味覚障害 10年01月16日

今回、味覚障害についてお話を伺ったのは、九州大学病院 口腔顎顔面外科教授の中村 誠司(なかむら せいじ)先生です。

★ 味覚障害とは
「何を食べても味がしない」、あるいは「味が薄く感じる」というように、食べ物や飲み物の味が分からなくなるという病気で、現代では増加傾向にあります。従来は高齢者に多いとされましたが、最近では20〜30代の若い世代にも見られます。

★味覚とは
「甘味(かんみ)、塩味(えんみ)、酸味、苦味、うま味」の5つ。これら味覚を感じるのは“味蕾(みらい)”という組織で舌の表面や上あごの奥に数千個分布しています。味蕾は50〜100個の味細胞(みさいぼう)からできていてその表面には味の物質を感じる受容体を持っています。そして受容体が味の物質を認識するとその刺激が脳へと伝わり、私たちは甘いとか辛いといった味覚を感じるのです。

★味覚障害の原因は
味覚を感じる過程には3つの段階があります。
@まず、最初の段階が味細胞に味物質が到達するまでの段階
Aその次が、味細胞が味物質を認識する段階
B最後の段階が、刺激が脳に伝わる段階

それぞれの段階別に原因を挙げてみます。
@味細胞に味の物質がたどり着くまでに起こる味覚障害は、唾液の減少が大きな発症要因となります。また乾燥などによって舌の表面に苔が生えたような状態になることでも味の物質が味細胞に到達しづらくなり、味覚が鈍くなります。
A味細胞が味物質を認識する段階では、食生活の乱れによる亜鉛の不足、あるいは薬物の使用による亜鉛の吸収障害が主な原因で、亜鉛は味細胞を作るために必須のミネラル成分なので、不足することによって味細胞の働きが悪くなり障害が生じます。
B脳に伝わるあいだで起こる味覚障害は、脳障害、ウイルス感染による神経障害、糖尿病、ほか、ストレスやうつなどが発症原因に挙げられます。

★味覚障害の症状は
障害の違いによってさまざまです。
・食べ物の味が薄いと感じる“味覚減退”。
・食べ物の味が全くしなくなる“味覚消失”。
・何も口にしていないのに、ずっと嫌な味を感じ続ける“自発性異常味覚”。
・特定の味だけが分からない“解離(かいり)性味覚障害”。
・本来の味とは違う味がすると感じる“異味症(いみしょう)”

★食生活への影響も!!
最近の研究では、味覚障害は単に味の認識に不具合をもたらすだけではなく、私たちの食生活そのものにも深刻な影響をもたらすことが分かってきました。
脂肪細胞から分泌される“レプチン”は脂肪が増えるとその量も増えることになるのですが、甘味の感受性を抑制して、つまり食事がおいしくなくなって食欲を減退させるという作用があることが分かりました。

もし味覚障害が起きれば食物摂取がうまくコントロールできなくなる可能性もあります。食べ物を味わうということは毎日の楽しみでもあり、もし、その味が分からなくなれば、それは文字通り“味気ない生活”になってしまいます。味の感じ方になんとなく不具合を感じたら、医療機関を早めに受診されることをお勧めします!
また味覚障害の原因の多くは亜鉛の不足です。亜鉛は魚介類や海藻類、豆類、肉類、野菜などいろいろな食材に含まれるので、偏食を避け、さまざまな食材をバランス良くとることが、味覚障害の予防につながりますよ。

タバコはつらいよ!?やめないと…禁煙

 
「禁煙」  2010年1月9日放送

今回、禁煙についてお話をうかがったのは九州大学大学院医学研究院、呼吸器内科教授の
中西洋一(ナカニシ・ヨウイチ)先生です。

★なぜタバコはやめられないのか??
それは「薬物中毒」だからなんです!ニコチンによる薬物中毒、あるいは薬物依存なんです。実はアメリカの精神医学会やWHOでは、タバコがやめれない状態を薬物中毒と、明確に位置付けています。意志の力が弱いとか、甘えているといった理由でやめられないのではないということは認識しておく必要があります。

★タバコの煙
タバコの煙にはニコチンやタール、一酸化炭素をはじめとする200種類以上の有害物質が含まれています。こうした有害物質は、喫煙者が直接吸いこむ主流煙はもちろん、タバコの先から立ち上る副流煙にも含まれています。つまりタバコの煙による悪影響は喫煙者本人だけでなく、タバコを全く吸わない周囲の人間にも及ぶのです。

★タバコを吸うと…
具体的には舌がん、喉頭がん、肺がん、そして食道がん、膀胱がんも、タバコとの関係が、深いことが知られています。肺に関してはCOPD、あるいは慢性肺気腫で、1度壊れてしまいますと、肺は元には戻りません。また動脈硬化、そして最終的には脳卒中、あるいは心筋梗塞、心臓病につながります。
日本人の3大死因は、がんと、脳卒中、そして心臓病と言われていますが、その3つが全て、タバコと関係があるんです!!

★日本における喫煙率
健康志向の高まりもあって男性は減少している一方で、女性はほぼ横ばいで推移しています。ただし女性の場合、20代や30代の若い世代では増加傾向にあり、最近では喫煙による子供への影響に大きな注目が集まっています。
例えば、お母さんがタバコを吸う場合、子どもさんの知能指数は、間違いなく吸わないお母さんの子どもより低いことが言われています。タバコの中のニコチンを含めた色んな物質は母乳を通じて、赤ちゃんの体に入ります。したがって、タバコを吸うお母さんのおっぱいを飲む赤ちゃんは、ニコチン中毒になります。具体的には、顔色が悪い、機嫌が悪い、おっぱいをなかなか飲まないなど。またタバコの煙で、喘息、呼吸器疾患が多いこともよく知られています。

★禁煙治療 保険適用の条件
禁煙治療についての施設基準を満たした医療機関を受診した場合、次の4つの条件を全て満たせば、3ヵ月間の禁煙治療に健康保険が適用されます。
(なおニコチン依存症の診断テストは、10個の設問に“はい”か“いいえ”で答え、“はい”を1点、“いいえ”を0点としてその合計点を求めます。)
・ニコチン依存症の診断テストで5点以上
・1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上
・1ヵ月以内に禁煙を始める意思がある
・禁煙治療を受けることに文書で同意

★禁煙外来における治療法
以前はガムやパッチでニコチンを補給するニコチン置換療法が中心でしたが、最近では内服薬が用いられるようになっています。

新年です。これまでタバコをどうしてもやめられなかったというあなた、心機一転、禁煙外来を訪ねてみてはいかがでしょうか。

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