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『胃に潜む病気の黒幕!?ピロリ菌』

 
今回、「ピロリ菌」についてお話を伺うのは、九州中央病院、病院長の飯田三雄(いいだ・みつお)先生です。

■ピロリ菌の不思議
私たちの胃の中は、胃液によってph1〜2の強酸性の状態になっているので、本来ならピロリ菌も含めて、細菌はまったく住めない状況になっています。つまり一般的には胃の中は無菌の状態と考えられるのです。それならばなぜ、ピロリ菌は胃の中で生息できるのでしょうか?
実はピロリ菌が出す“ウレアーゼ”という酵素が、胃の粘液の成分である尿素と反応して、アルカリ性のアンモニアを作ります。するとアルカリ性のアンモニアが胃液を中和して、ピロリ菌の周りを中性の状態にするので、ピロリ菌は胃の中でも生息できるのです。
ピロリ菌の正式名称は“ヘリコバクター・ピロリ”です。ヘリコとは『らせん』、バクターとは『バクテリア』、ピロリとは『胃の出口』を意味する言葉で、この細菌がらせん状で胃の出口付近から多く見つかることに由来しています。ピロリ菌には数本の鞭毛があり、これをスクリューのように回転させながら移動して胃の粘膜に侵入します。そして本来なら胃を守る粘膜層こそが、
ピロリ菌の住処となるのです。

■潰瘍発生のメカニズム
ピロリ菌が潰瘍を引き起こす仕組みについては、まだ詳しくは分かっていません。現在のところピロリ菌が作り出すアンモニアが胃の粘膜を障害するという説や、ピロリ菌自体から胃の粘液を障害するような毒素が出ているという説がありますが、いずれにしてもピロリ菌に感染したからといって、全ての人が胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるわけではありません。
ただし胃潰瘍の患者のほとんどは、ピロリ菌に感染していることが分かっています。そしてピロリ菌を除菌しないと、潰瘍を治療しても非常に再発しやすいことが分かっているのです

■ピロリ菌の感染経路
ピロリ菌の感染率は発展途上国で高く、先進国で低いのが一般的ですが、先進国では日本だけが際立って高くなっています。特に50歳以上の感染率は7〜8割と非常に高く、一方で10代から20代の若い世代は2割前後と、他の先進国並みに低い感染率になっています。これは50歳以上の人たちが、子どもの頃に井戸水を飲んでいたことが原因の1つと考えられており、上下水道の普及など衛生状態の良し悪しが、ピロリ菌の感染と大きく関係しているのです。
ピロリ菌の感染経路は口から感染する、いわゆる経口感染だと言われています。その多くは免疫力が弱い、5歳以下の乳幼児の時期に感染すると言われています。例えばお母さんが赤ちゃんに食べ物を噛み砕いて与えたりすると、お母さんがピロリ菌を持っていれば赤ちゃんにも感染することになります。そしていったん感染が成立すると必ず慢性胃炎になります。さらに慢性胃炎から委縮性胃炎に変化すると、胃がんのリスクが非常に高まることが分かっています。

■こんな人はピロリ菌に要注意!
ピロリ菌は日本人の2人に1人、およそ6,000万人が感染していると言われています。
胃炎や胃・十二指腸潰瘍を起こしやすい、胃の不快感が半年以上続いている、薬を飲んでも一時的にしか回復しない、1970年以前に生まれた、衛生環境の悪い所に住んでいたことがある、家族にピロリ菌の感染者がいるといった項目に、どれか1つでも当てはまる人は要注意!特に胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を起こしやすい人は、ピロリ菌に感染している可能性が高いとされています。ぜひ一度、病院でピロリ菌の検査を受けましょう。

■吐息で分かる!?ピロリ菌検査
ピロリ菌の検査は大きく2つに分けられます。1つは胃カメラを使った内視鏡検査で、胃の状態を丁寧に確認できるので、特に40歳以上の方にはオススメです。一方で内視鏡検査以外には吐いた息を調べる呼気テスト、血液や尿を調べる抗体検査、便を調べる便中抗原検査があります。これらの検査は患者の負担が小さく、比較的費用も安いなどのメリットがありますが、なかでも現在最も広く行われているのが呼気テストです。ちなみにこの検査を受ける際は、検査当日の朝は飲食禁止、普段飲んでいる薬も飲んではいけません。
呼気テストでは、まず検査前の呼気を採取します。次に尿素を成分とした錠剤を飲んで、5分ほど横になります。さらに座った姿勢で待つこと15分、そのあと再び呼気を採取します。もし胃の中にピロリ菌がいれば、尿素と反応して二酸化炭素が発生するので、検査前の呼気と二酸化炭素の量を比較することでピロリ菌の有無が分かります。

■ピロリ菌感染と胃がんのリスク
ピロリ菌に感染したら必ず胃がんになる、というわけではありません。ただしピロリ菌に感染している人で高血糖の場合は、そうでない方に比べると3倍から4倍、また、タバコを吸う人は吸わない方に比べる約2倍、塩分を摂り過ぎる人はそうでない人に比べると約3倍胃がんになりやすいことが分かっています。つまり胃がんの発症にはピロリ菌の感染だけではなく、こうした様々な生活習慣が深く関わってるということが言えます。
最近、日本で行われた大規模な研究によって、ピロリ菌の除菌による胃がんの予防効果が証明されました。そこで胃がん予防のために、日本ヘリコバクター学会ではピロリ菌の感染者全員を除菌すべきだと推奨しています。

■ピロリ菌の除菌と保険診療
現在のところピロリ菌の検査や除菌については、胃潰瘍と十二指腸潰瘍、さらに今年6月から新たに認可された3つの病気、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がんに対する内視鏡的治療後が、保険診療の対象とされています。
ピロリ菌の除菌は、胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を1日2回、1週間服用する必要がありますが、除菌の成功率は1回目で70%台、再除菌となる2回目で90%前後とされています。ただし保険診療の対象となるのは2回目の除菌までで、それ以降は自費診療となるので注意が必要です。

■除菌治療の副作用は?
ピロリ菌除菌の副作用については、あまり重篤なものはありません。主な副作用は下痢や軟便、味覚障害、発疹などです。ただし薬を中止すればすぐに改善するので、あまり心配する必要はありません。
ここで注意しなければいけないのは、副作用が出たからといって、自己判断で薬の服用を勝手に中断したり減らしたりすると、ピロリ菌が薬に対して耐性を持ち、再度除菌しようとしても薬が効かなくなる恐れがあります。薬は医師の指示通りに服用し、もしも副作用が疑われる場合は、すぐに医師に相談することが大切です。

ピロリ菌を除菌することで胃がんの発症リスクは下がりますが、0になるわけではありません。特に中高年の場合は、除菌しても長年にわたって蓄積された胃のダメージは残っていますので、除菌後も定期的に胃の検査を受けるように心がけましょう。


がん最前線

 
今回、がん最前線についてお話を伺ったのは、
国立病院機構 九州がんセンター院長の
岡村 健(おかむら たけし)先生です。


■がんの現状

がんの死亡者数は
昭和56年に脳血管疾患を抜いて1位になりました。
2009年は総死亡者がおよそ114万人で、
そのうち、がんの死亡者はおよそ34万人、
3人にひとりはがんで亡くなっています。
また部位別に見ると死亡数では、
男女とも肺がん、大腸がん、胃がんがトップ3を占めます。
一方、かかる数では肺がん、大腸がん、胃がんとともに
男性では前立腺がん、女性では乳がん・子宮がんといった
それぞれの性別に特徴的ながんが上位に名を連ねます。


■がんのメカニズム

私たちの体は60兆もの細胞から成り立っています。
これらの細胞は消滅と再生を繰り返しながら
定期的に入れ替わっています。
がんはそれら正常な細胞が再生の過程で
何らかの要因によって遺伝子異常をきたし、
異常な細胞が無秩序に増殖してくるものを言います。


■がん発症の危険因子は?

塩分やアルコール、脂肪分の取りすぎなどが挙げられます。
また食習慣の乱れや運動不足などによる肥満にも注意が必要です。
肥満は直接の発がん因子ではありませんが、
がん細胞は多くのエネルギーを必要とするので
肥満が がん細胞に増殖の環境を与えていると考えられています。


■喫煙による影響

タバコの煙には
およそ60種類の発がん物資が含まれていると言われています。
WHOの国際がん研究機関が2004年に出した報告書では
がん発症のリスクを上げる要因として「極めて確実」という
評価をしているもののひとつに喫煙、受動喫煙があります。
喫煙は私たちの体のあらゆる部位に
がん発症の危険性を高めます。

そして非喫煙者も受動喫煙によって
がん発症のリスクを背負うことになります。
非喫煙者が吸う、いわゆる副流煙には、
発がん物質が主流煙の実におよそ100倍、
ニコチンもおよそ3倍含まれています。
またわが国のある調査では夫からの受動喫煙で、
妻が肺がんを発症する確率が
およそ30%高くなることが報告されています。

■子どもへの影響

親が室内で喫煙する家庭では子どもの尿中ニコチン濃度は、
親が吸わない場合の15倍にも上ります。
たとえ親が気を使って屋外や換気扇の近くで喫煙したとしても
子どもの尿中ニコチン濃度は2倍から3倍になるのです。
タバコを1本吸うとおよそ8時間に渡って
呼気に有害物質が含まれると言われているので、
仮に屋外などで吸っても家の中にまで有害物質を持ち込んでくることになります。
さらにニコチンはカーペット、じゅうたん、壁などに
付着・貯蔵されるという結果も出ているので、
屋外や換気扇前での喫煙は非喫煙者への配慮には全くなりません。


■喫煙と乳がん

喫煙は近年、乳がん発症の危険性を高めることも指摘されています。
近年の研究でヒトの正常な乳腺細胞および、
乳がんの細胞にはニコチンと結合する
“ニコチン受容体”があることが発見されました。
そして今年9月にアメリカの権威ある学術誌が
喫煙によって体内に侵入したニコチンが
正常な乳腺細胞にあるニコチン受容体と結合して
乳がんの発症を促すことを発表しています。

■今後の展望

平成19年に“がん対策基本法”ができ、
がんによる死亡者数を20%減らすという
大きな目標が立てられました。
現在、がんの5年生存率はおよそ55%ですが、
この数値は20年近くほぼ頭打ちというのが現状です。
治療だけではなかなか生存率は上げられないので
早期発見、検診を受けることが大事です。
それから一番はがんにならないことです。
“がんにならない”というのはなかなか難しいことですが、
食事面では野菜や果物を取ることが、
特に胃がんや大腸がん発症のリスクを抑えるとされています。
禁煙や適度な運動、肥満の予防と併せて、
普段の生活の中での予防対策にぜひ役立ててください。



『しっかり眠ってリフレッシュ!快適睡眠』

 
今回、「快適睡眠」についてお話を伺うのは、久留米大学医学部、精神神経科、教授の内村直尚(うちむら・なおひさ)先生です

■睡眠不足に要注意!
睡眠は生命維持にとって必要不可欠なもので、睡眠が不足すると心身に様々な悪影響を及ぼします。例えば睡眠が不足してくると血圧や血糖が上がります。その結果、睡眠時間が平均5時間を切るような人は、高血圧や糖尿病になりやすいとされています。さらに動脈硬化にもなりやすく、心筋梗塞や脳血管障害のリスクが高まります。また睡眠不足の状態が続くと、うつ病に発展することもあります。
他にも睡眠不足によって、食欲を促進するホルモン(グレリン)が増える一方で、摂食を抑制するホルモン(レプチン)が減少します。つまり人間は睡眠が不足してくると、食欲が増して肥満になりやすいのです。

■睡眠のリフレッシュ効果
肉体的な疲労は横になるだけでも回復しますが、脳は起きている限り休めません。睡眠には脳を休息させて精神的な疲労を回復し、記憶の整理や統合を進める働きがあります。
また昔から“寝る子は育つ”というように、脳が深い眠りに入ると成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは細胞の新陳代謝をうながして子どもの発育を助けるだけでなく、大人になってからもダメージを受けた筋肉や内臓を効率良く修復したり、体内の水分やミネラルを調節したり、脂肪の分解をうながすなど、私たちの体を維持する働きがあります。
つまり私たちは心と体の健康を保つために、十分に眠る必要があるのです。。

■睡眠のメカニズム
睡眠には疲れたから眠くなるという恒常性維持機構と、夜になるから眠くなるという体内時計機構という、2つのメカニズムが考えられています。
恒常性維持機構とは、起きてる時間が長ければ長いほど睡眠物質が脳にたまって、その結果眠たくなるというメカニズムです。一方で体内時計機構とは、夕方から夜にかけて脳の松果体という部分から分泌される、メラトニンという物質の働きで眠気をもよおします。ですからいくら昼間にたくさん眠っていても、夜になったら自然と眠たくなるのです。

■質の良い睡眠とは?
睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があります。眠りにつくとまずノンレム睡眠が現れ、次にレム睡眠へと移行し、およそ90分周期でこれら2つの睡眠が繰り返されます。脳が眠っている状態のノンレム睡眠に対して、レム睡眠は体は眠っているのに脳は半ば覚醒している状態なので、レム睡眠の時に目を覚ますと気持ち良く起きることができるのです。
質の良い睡眠とは、目覚めがすっきりしていてぐっすり眠ったという満足感が得られることと、いわゆる深い睡眠、ノンレム睡眠の3段階4段階がたくさん出現している睡眠になります。この質のいい睡眠、ノンレム睡眠の3段階4段階は、大体午前3時ぐらいまでしか出現しません。つまり最も深い睡眠がとれる時間帯は午後10時から午前3時までで、この5時間をいわゆる睡眠のゴールデンタイムと言います。この時間帯に長く眠るほど、質のいい睡眠がとれます。

■快適睡眠のポイント
睡眠の質を高めるためには、睡眠の環境が大事になります。最も大事なことは就寝する1時間前、少なくとも30分前からは、間接照明などを使って部屋を少し暗くして、テレビやパソコン、携帯電話など明るい光をできるだけ避けることです。さらに寝室ではテレビを見たりせずに、眠るだけの部屋として使うことで、寝室に入ったら自然と眠くなる条件付けを行うことも大事になってきます。
また、朝起きた時に首や肩が痛かったりする場合は、枕が合ってない可能性があります。その場合はその人に合った枕を見直すことも大事です。

■オーダー枕を作ろう!
今回番組でお邪魔したのは、福岡県久留米市にある『眠りの広場 ふとんの江崎』、布団や枕などの寝具をはじめとして、眠りをトータルにサポートするお店です。
理想の枕の条件とは、立ち姿に近い姿勢で寝ることができることと、寝返りが打ちやすいこと。オーダー枕の製作は、まずは見本を触って好みの肌触りを確かめながら、枕の中身を固さの違う5種類の素材から選びます。つづいて専用の測定器を使って、体の側面と背面の凹凸をポイント毎にチェック、パソコンに表示されたデータを元に、6つの部屋に仕切られた枕カバーに中身をグラム単位で詰めます。最後に枕カバーの底に低反発マットを入れたら、オーダー枕の出来上がりです。

■昼寝のすすめ
日ごろの睡眠不足を補うためには、休日の寝だめよりも毎日の昼寝が効果的です。午後の2時から4時は、生理的に最も眠気が襲ってきます。そこで眠気が襲ってくる前の15分から30分、机にうつ伏せになって昼寝をしましょう。昼寝をすると午後からの活動性が上がって、勉強や仕事の能率も上がります。さらに夜の睡眠の質が深くなって、一定の時間に眠ることができるようになり、それによって昼と夜のメリハリがついてくるという効果も期待されます。

眠りは追いかけると逃げてゆきます。夜どうしても寝付けない時はいったん起きて読書をするなど、リラックスした気分でゆっくり眠気がくるのを待ちましょう。

緑内障

 
今回、緑内障についてお話を伺ったのは、
福岡大学医学部眼科学 教授の
林 英之(はやし ひでゆき)先生です。


■緑内障とは?

何らかの原因で視神経が障害され、
視野がだんだん狭くなるという目の病気です。
我が国では40歳以上の20人にひとりが緑内障とも言われ、
高齢化も手伝って増加傾向にあります。

日本緑内障学会の調査では緑内障は現在、失明原因の
1位ないし、少なくても3位以内に入っています。
一方、他の調査では緑内障患者のうち、
緑内障と診断されて実際に治療を受けている人は
わずか10%内外ではないかと言われています。


■緑内障の原因

主な原因は眼球内の圧力“眼圧”の上昇です。
眼球の水晶体より前の“前房”は
房水という透明な液体で満たされていますが、
この房水が眼球全体を押す圧力が眼圧です。
通常、眼圧は、毛様体で作られた房水が
シュレム管から外に排出されることで一定に保たれますが、
房水がさまざまな理由で外に排出されず、
前房内に溜まると眼圧が上昇し眼の奥の視神経を圧迫します。
すると視神経が障害を受けて、
緑内障を引き起こすことになります。





■最近の問題点

緑内障はもともと、眼圧が急激に上昇し、
目の痛みや頭痛などが突然起こる、
“急性”の病気だと考えられてきました。
その後、眼圧がやや高いだけで
痛みなどの自覚症状は伴わない
“慢性”の緑内障が増加しました。
しかし近年では自覚症状も眼圧の上昇も見られない、
“正常眼圧緑内障”が確認されるようになりました。
さらに最近の大規模な調査では正常眼圧緑内障の発症数は、
慢性緑内障の実に10倍という結果が出されたのです。
緑内障をどうやって早い時期に見つけて
どのように治療すべきかが今、大きな問題です。


■緑内障の症状

視界に“暗点”と呼ばれる見えない場所が出現したり、
見える範囲“視野”が狭くなったりするのが一般的です。
しかしこれらの症状は初期の段階では自覚することが少なく、
気づいたときにはかなり進行しているということが多くあります。
そしてなおも症状が進行した場合には視力の低下や、
最悪の場合、失明に至ります。
一説では、ある程度大きな視野の異常が見つかったときには、
視神経繊維はもうすでに50%以上死んでいるという見解があります。
従ってそれ以上に良くなることはなく、
視力が落ちたところで気がついても手遅れか
それに近い状態になっている場合もあります。

■緑内障の検査

緑内障によってなくなった視神経はもとの状態には戻りません。
ですから早期発見のため、検査がとても大事になります。
今、一番標準的の方法としては
コンピュータを用いた自動視野検査があります。
それと光干渉断層像という検査があります。
これは網膜や視神経を画像で見て、
神経線維の数や神経線維のもとである神経細胞を
調べるものです。


■緑内障の注意点

もし親族に緑内障の人がいたら
一度、眼科でチェックを受けることが大事です。
ひとたび失った視野を取り戻すことはできません。
しかし早く見つけることで緑内障の進行をゆるやかにし
生涯、視覚を保つことは可能です。
そのためにも発症が増える40代になったら
思い当たる症状がなくても一度、眼科で検査を受けましょう。


『ケガに転ばぬ先の杖!運動のケア』

 
今回、「運動のケア」についてお話を伺うのは、佐田整形外科病院、理事長・院長の佐田正二郎(さた・しょうじろう)先生です

■健康づくりには軽い運動が効果的!
運動には生活習慣病や肥満の予防、体を動かすことによる脳の活性化や精神的なストレスの解消など、様々なメリットがあります。
運動のエネルギー源には大きく分けて糖分と脂質の2つがあり、100メートルダッシュのように息を止めて行う激しい運動では、主に糖分を使います。一方でジョギングやウォーキングのように、会話をしながらできる程度の軽い運動では、主に脂質を使います。ですから効率良く体重や脂肪を落とそう、健康づくりをしようと思ったら、軽いジョギングやウォーキングといった有酸素運動が効果的です。
ただし、たとえ軽い運動でも普段運動してない人が急に始めたりしたら、体がついていけずケガにつながる危険性があります。運動中に起こるケガには、一度の大きな刺激による骨折やねんざなどの外傷と、度重なる小さな刺激の蓄積による疲労骨折などの障害があり、こうしたケガを防ぐには入念なウォーミングアップが欠かせません。

■運動前はウォーミングアップを忘れずに!
ウォーミングアップには、心拍数を高めて体温を上昇させるという2つの目的があります。心拍数を高めると、多くの血液が送り出されるので、体の隅々に酸素や栄養が行き渡り、より安全に運動することができます。さらに体温が上昇すると、血管が少し広がることで筋肉への血流が増え、より多くの酸素が供給されます。その結果、筋肉の柔軟性が増して動かしやすくなるので、ケガの予防にも繋がります。
一般的にウォーミングアップでは、筋肉や腱を伸ばすストレッチが行われます。ストレッチは、呼吸を止めずに伸ばす筋肉を意識しながら、反動はつけずに心地よい所までゆっくりと伸ばすのがポイントです。ストレッチを行う時は前と後ろ、右と左といったように、両側の筋肉を交互に伸ばすとより効果的です。これから動かす筋肉を伸ばして可動域を広げるために、1つの動作を20秒以上かけて行いましょう。
さらに軽くウォーキングをして、体を温めてからストレッチをすると、より安全により効果的にストレッチをすることができます。

■自己流は危険!?正しいフォームで運動しよう
昨今の健康指向の高まりから、健康づくりを目的に公園などでウォーキングやジョギングをする人が増えています。ところが健康のために始めたジョギングやウォーキングでも、走り方や歩き方が間違っていると、逆に健康を害することになりかねません。特に学校の部活や実業団などに属さない、市民ランナーにその傾向が多くみられます。誤ったフォームで運動を続けてしまって、膝を故障したり足首を痛めたりという人も少なくありません。そうならないために、まずは正しいランニングフォーム、正しいジョギングフォームを身につけることが大切です。
特に足の運び方が間違っていると、腰や膝、足首の故障につながります。例えば地面をける時は足のつま先が外を向いたりしないように、つま先と膝の向きが真っすぐになるように気をつける、着地する時に足をもう一歩前に出す意識で、かかとからしっかりと足を着く、1本のライン上を移動するのではなく、2本のラインを左右の足で移動するイメージを持つ、といったことに注意しましょう。

■応急処置は“あれやった”
正しいフォームで正しく運動をしても、ケガを必ず防げるわけではありません。しかしケガをした時の応急処置を正しくするかしないかで、その後の経過が大きく変わります。
ケガをした時の応急処置には4つのポイントがあります。それぞれのポイントの頭文字をとって“あれやった”と覚えましょう。“あれやった”の“あ”は圧迫…ケガをした所は少し圧迫して固定しましょう。“あれやった”の“れ”は冷却…患部をしっかり氷で冷やしましょう。“あれやった”の“や”は休む…無理に運動を続けるとケガを悪化させてしまいます。運動中に異常を感じたら、すぐに運動を中止しましょう。最後に“あれやった”の“た”は高く上げる…患部を心臓より高く上げることで、腫れを低く抑えることができます。
運動は健康に良いといっても、無理をしてケガをしては本末転倒です。まずは転ばぬ先の杖、しっかりウォーミングアップして、健康づくりのために正しい方法で楽しく運動を続けましょう。

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