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セカンドオピニオン

 
今回、セカンドオピニオンについてお話を伺ったのは、
これまで1800件を超える相談に応じてきた
おんが病院 院長の杉町 圭蔵(すぎまち けいぞう)先生です。


■セカンドオピニオンとは?

患者やその家族などが主治医以外の医師に“第二の意見”を求め、総合的に判断して治療法を選択するというものです。
セカンドオピニオンはアメリカで始まりました。
アメリカでは、例えば心臓病やがんといった深刻な疾患であることが分かった時に、主治医が“あなたは年の為にもう一回、別の先生のところに行って相談しますか?”、
つまり“セカンドオピニオンを受けますか?”と尋ねるのが常識になっています。
日本ではアメリカほどセカンドオピニオンは普及していないのが現状ですが、近年では“セカンドオピニオン外来”を設ける医療機関が増えています。


■セカンドオピニオンのいろいろ

“自分は胃がんと言われたけれども、本当に胃がんだろうか?”、
“もう手術できないと言われたけれども、本当に手術ができないのだろうか?”、
“もう治療法は何もないと言われたけれども、本当に何もないんだろうか?”、などというものから
“今、かかっている病院や先生が信頼できない・人間関係がうまくいっていない”、
“良い病院を紹介してください”などさまざまです。


■セカンドオピニオンの一般的な流れ

1、主治医から治療法などについての説明を受ける。
2、患者や家族が病状や検査結果など資料を持って別の医師を訪ねる。
3、その医師が“セカンドオピニオン”として意見を述べる。
4、主治医やセカンドオピニオンを述べた医師の意見をもとに治療法を決めるというものです。




■セカンドオピニオンのメリット

実際に切除ができないとされた病巣を取り除くことができた。
切除する部分を最小限に留めることができた。
治療法がないとされた病気が改善した。

さらにセカンドオピニオンは現在、主治医から受けている治療が適切なものであった場合に、そのことを確認できるという良い点があります。
これによって患者や家族は不安や疑問を取り払うことができ、
全幅の信頼を持って主治医に治療を託すことができるのです。


■セカンドオピニオンについてのまとめ

セカンドオピニオンで現在かかって主治医の治療がベストだということが分かると主治医と患者さんとの信頼関係が深くなります。
その一方で主治医に黙って別の医師を訪ねるケースも多いようです。
的確な第二の意見やその後に治療のためにも検査結果などの資料は欠かせません。
セカンドオピニオンを思い立ったら主治医へ相談し、紹介状を書いてもらいましょう。

花粉症

 
今回、花粉症についてお話を伺ったのは、
国立病院機構 福岡病院 アレルギー科 医長の岸川 禮子(きしかわ れいこ)先生です。


■花粉症とは?

アレルギー反応によって鼻や目に炎症が起こる病気で、
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目がかゆい、涙が出るなどといった症状が出ます。 
今の時期の花粉症は主にスギやヒノキの花粉によるものです。
その飛散量は前年夏の気象条件、特に日照時間の長さに左右されます。
スギやヒノキの花粉は夏に作られますが、去年の夏は好天が続き、日照時間が長かったことと併せて記録的な猛暑も手伝って、花粉の発育にはまたとない好条件となりました。
というわけで今年の飛散量は、去年よりも2〜3倍多いとされています。


■花粉症のメカニズム

花粉が鼻や目から体内に侵入し粘膜組織に付着すると
それを異物とみなして体の外に排除しようとする抗体が作られます。
そして花粉が毎年体内に侵入し抗体が作り続けられて一定量を超えると、いわば花粉症を発症する準備ができた状態になります。
そこへさらに花粉が体内に入ると鼻や目の粘膜にある肥満細胞と結合し、ヒスタミンやロイコトリエンという物質が放出されます。これらが目や鼻の神経に作用して、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど、さまざまな症状を引き起こすのです。


■近年の傾向

長年、花粉を吸いこむことで発症につながる花粉症。
ということで花粉症は従来、大人を中心に起こると思われてきました。
しかし近年では子どもにも花粉症が見られます。
戦後、復興事業として植林されたスギが伐採されないまま成長し、花粉をより多く飛ばすようになったこと。
排気ガスなどによる空気の汚れがアレルギー反応を起こしやすいことなどが挙げられています。

■花粉症の治療法

初期治療として内服薬や点眼薬などの処方が行われます。
また免疫療法といって花粉のエキスを少しずつ体の中に入れて、花粉に対する遮断抗体のようなものを作る治療法もあります。
その他にもレーザーで鼻の粘膜を焼却し、
花粉の侵入によって起こる細胞の活性化を抑制する治療なども行われます。


■花粉症の予防・対策

まずは花粉の侵入を防ぐこと。外出する時には、マスクやメガネ、帽子を使用し衣服は花粉が付きにくいナイロン製のものを選ぶと良いでしょう。
帰宅したら、家に入る前に花粉を取り除いて室内に持ち込まないようにしましょう。
うがいや洗顔も忘れずに行いましょう。
布団や洗濯物を取り込む際にはと花粉を払い、家のなかはこまめに掃除をしましょう。
併せてバランスのとれた食事や十分な睡眠など、普段からの規則正しい生活も大切です。
症状が出ていない人も体の中では発症の準備ができているかもしれないので、しっかりと花粉から身を守ることを心がけましょう。

『寄る年波に負けない!アンチエイジング』

 
今回、「アンチエイジング」についてお話を伺うのは、福岡大学医学部形成外科、主任教授の大慈弥裕之(おおじみ・ひろゆき)先生です。

■アンチエイジングとは?
情け容赦なく進む“老化”という名の時計の針。いつまでも若々しく健康でありたいとは誰もが願うことですが、気づけば気になるしみ・しわ・たるみ…女性ならずとも気になります。
アンチエイジングを日本語で言いなおすと「抗加齢」となります。医療では「アンチエイジングメディスン」といって「抗加齢医学」、つまり健康で長寿を目指す医学ということになります。抗加齢医学はすべての診療科にまたがる概念ですが、形成外科における抗加齢医学とは“見た目のアンチエイジング”です。見た目を若くすることで気持ちも若返って元気になったり、逆に見た目が老けて見える人は寿命が短いというデータもあります。
具体的にはしみやしわ、たるみを治療しますが、主な治療法は注入療法、ボトックス、レーザー治療や光治療といった機器を使った治療、そして手術になります

■しみ・しわ・たるみの治療法
局所的なしわやたるみに対しては、注入療法やボトックスといった注射による治療が有効とされています。注入療法は主にヒアルロン酸を皮下に注入する方法で、内側から皮膚を押し上げて、しわやたるみを目立たなくします。ボトックスはしわを作る筋肉に神経毒を注入して、一時的にマヒさせることで、主に額や眉間、目じりのしわを解消します。いずれの治療法も効果は半年程度とされており、その後は徐々に元の状態へと戻っていくので、効果を持続させるには定期的な治療が必要となります。
レーザー治療はしみやしわ、たるみを対象とした治療法です。しみはメラニンという黒い色素でできていますが、この黒い色素に焦点を絞ってレーザーの光を当てることで、メラニンの部分を破壊します。さらに皮膚の再生(ターンオーバー)をうながすことで、しみを薄くすることがきます。また皮膚全体にレーザーの光を当てると、再生が早まって皮膚のコラーゲンが増えるので、小さなしわが取れてきたり、たるんでいた肌が上がってくるといった、引き締めの効果が期待できます。最近ではこうした“若返り治療”を目的としたレーザー機器も、次々と登場しています。
光治療はカメラのフラッシュのような光を照射する治療法です。肌の広い範囲をごく軽い火傷状態にして、新しい皮膚の再生をうながすことで、しみやしわ、たるみを同時に改善します。光治療はレーザー治療に比べると、肌への負担は小さいですが1回の治療では効果が出にくく、一般的には5〜6か月の治療期間中に4回から8回の治療が必要となります。

■まぶたのたるみ…眼けん下垂
まっすぐ前を見ている状態では、若い頃は8〜9割ほどまぶたが上がっています。ところが知らず知らずの間にまぶたが下がってきて、6割とか7割のまぶたが黒眼にかかってきた状態を眼けん下垂と言います。眼けん下垂があると目がたるんでくるだけではなく、頭痛や肩こりといった自律神経系の症状を合併することもあります。
長年にわたるハードコンタクトの使用、目をこするくせ、さらには加齢が主な原因で、50〜60代になるとかなりの割合で、まぶたのたるみを自覚する人も多いとされています。
眼けん下垂になるとまぶたが垂れ下がってしまうために、無意識のうちに額に力を入れて、まぶたを引っ張り上げようとします。そこで眼けん下垂かどうかを見分けるには、まず目を閉じてまゆの上を指で押さえます。そして無理に力を入れずに自然な感じで目を開けることができれば、
眼けん下垂の可能性は低いと考えられます。開けづらかったり額に力が入ってしまう場合は眼けん下垂が疑われますので、眼科や形成外科を受診しましょう。

■眼けん下垂の治療法
加齢性の眼けん下垂には、発症につながる2つの要素があります。1つは眼けん挙筋というまぶたの筋肉の先端にある腱膜が、まぶたの先にある腱板から外れることで、まぶたが持ち上がらなくなる。もう1つは、加齢に伴ってまぶたの皮膚がたるんでくる。そこで治療ではこの2つの要素を、手術によって処理する必要があります。
まずはたるんだ皮膚を、まぶたの二重のラインに沿って切除します。たくさん取る場合はまゆの下で切除するのが、最近では比較的多く見られる方法です。
次にまぶたの内側を修復する手術を行います。手術には外れた腱膜を引っ張ってきて腱板に固定し直す方法と、腱板の奥にあるミューラー筋という薄い筋肉を手繰り寄せることで、まぶたを持ち上げやすくする方法があります。

■アンチエイジングの注意点
見た目のアンチエイジングでは心構えが大切です。くれぐれも「時計の針は戻らない」ということを自覚する必要があります。
さらに注入療法の場合、ヒアルロン酸は徐々に体内へと吸収されてしまうので、定期的に注入しなければなりません。そこで治療効果を長引かせるために、最近では吸収が遅い物質を注入する方法が出てきていますが、非吸収性の物質は人体にとっては非常に危険です。また20代で顔のしわ取りをするなど、若い人が必要もないのに治療を受けてしまうと、将来かえってマイナスになります。さらに1回手術をして上手くいったからといって、何回も何回も治療を受けてしまう人がいますが、決して容姿を扱い過ぎないということも大切です。
若々しいということは、単にしみ・しわ・たるみが少ないということではありません。まずは体調をしっかり整えて、日々前向きな気持ちで過ごすなど、目に見えないアンチエイジングこそが、若さを保つ秘訣かも知れません。寄る年波なんかに負けないで、元気な毎日を過ごしましょう。

乳幼児のおう吐下痢症

 
今回、乳幼児のおう吐下痢症についてお話を伺ったのは、
福岡市立 こども病院・感染症センター副院長の
青木 知信(あおき とものぶ)先生です。

■乳幼児のおう吐下痢症とは?

毎年、10月から3月頃までに流行する、
生後6ヵ月〜3歳くらいまでの乳幼児に多い病気です。
その名の通り、吐き気や下痢、その他、発熱も起きます。
子どもに嘔吐や下痢を起こす病気はさまざまありますが、
乳幼児のおう吐下痢症のほとんどはウイルス感染によって起こります。

■乳幼児のおう吐下痢症の原因は?

乳幼児のおう吐下痢症の原因となるウイルスはたくさんありますが、
代表的なものはロタウイルスとノロウイルスのふたつです。
それらの主な感染経路は便やおう吐物に含まれるウイルスが
手などに付着して感染する、糞口(ふんこう)感染です。
便やおう吐物に直接触れる人はいないと思いますが、
ウイルスたちはそれらから、たくみに私たちの日常に潜り込み、
感染後、1日から2日程度の潜伏期間を経て発症します。
また、最近では床やカーペット上のウイルスが乾燥して空気中に舞い上がり、
それを飲み込んで感染する空気感染も注目されています。

■乳幼児のおう吐下痢症の特徴

乳幼児のおう吐下痢症は冬場に多く、11月ごろと2月ごろにピークがあります。
11月の流行は主にノロウイルスによるもの、
2月の流行はノロウイルスとロタウイルス両方によるものと言われています。
症状はロタウイルスによるものが少し重いと言われているので、
ロタウイルスによる発症が多くなる2月は注意が必要です。


■乳幼児のおう吐下痢症の症状

症状は多くの場合、吐き気で始まるケースが多く
その後、半日ほどおいて下痢や発熱が起こります。
通常、吐き気や発熱は2〜3日程度でおさまりますが、
下痢はその後もおよそ1週間続きます。
便は水のような状態ですが、白っぽくなったり、
酸っぱい臭いを伴うこともあります。
一方、ノロウイルスの場合は一般に
ロタウイルスより軽症と言われていますが、
吐き気をより激しく訴えることが多いとされています。

■乳幼児のおう吐下痢症の注意点

乳幼児のおう吐下痢症には合併症があります。
ひとつが脱水です。
特にロタウイルスでは症状が重く、入院となることがあります。
もう一つがけいれんです。
熱がなくても起こるタイプのけいれんで、
1日数回起こることも多く、これも入院となることがあります。






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