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インフルエンザ

 
今回、インフルエンザについてお話を伺ったのは
原土井病院 九州総合診療センター長・九州大学名誉教授の
林 純(はやし じゅん)先生です。


■インフルエンザとは

インフルエンザは一般的に喉が痛い、咳が出るといわれますが、
私の印象としては突然熱が出た、体がだるい、
関節や筋肉が痛いという感じです。
一方、症状は軽いけれど、検査をすると
インフルエンザだったということがあるので
ちょっとしたかぜのような症状もあると思います。


■合併症

インフルエンザによる国内での死亡者数は
年間およそ1万人とも言われていて、
その大きな原因になっているのが合併症です。
特に高齢者は肺炎や気管支炎を併発しやすく、
重症化すると心不全を起こすこともあるので注意が必要です。
また子供の場合はごくまれに脳炎や脳症を併発することがあります。
飲ませた水を吐いたり、意識障害やけいれんが見られる場合は
すぐに病院を受診しましょう。


■ハイリスク群

ハイリスクという意味は感染すると重症化しやすく、
場合によっては死に至りやすい人たちをさすと思われます。
では、どういう人たちがハイリスク群に入るかというとやはり高齢者です。
また妊娠している人や、慢性の病気を持っている人。
例えば心不全、腎不全、重症の糖尿病があると感染した際に
肺炎を起こしやすく、ハイリスク群に入ると思います。
さらにハイリスク群の近くにいる人たちは
自分が感染するとその人たちにうつす可能性があるので
ワクチン接種をおすすめします。


■感染経路

インフルエンザの主な感染経路は
咳やくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染ですが、
空気中に漂うウイルスを吸い込む空気感染や、
ウイルスが手に付着して目や口から侵入する接触感染でも感染します。
飛沫感染を防ぐにはマスクの着用が効果的です。
特にインフルエンザに感染したら積極的にマスクを着用して、
周りの人にうつさないようにしましょう。
空気感染を防ぐには加湿器を使うなどして
部屋を乾燥させないことが大切です。

また流行中はなるべく人ごみを避けて、むだな外出は控えましょう。
接触感染を防ぐには外出後の手洗いやうがいが効果的です。
特に手洗いは石けんで15秒以上行うようにして、
洗った後は清潔なタオルやハンカチで十分に拭き取りましょう。


■ワクチン接種

インフルエンザの予防で最も大切なのはワクチン接種です。
主な目的は感染の予防と、感染した際に症状を軽めで済ますことです。
ワクチンを打って抗体ができるまでには2週間以上かかります。
インフルエンザの流行は1月ぐらいから始まるので、
その前にワクチン接種をしてほしいと思います。

また13歳未満は2回打ちが必要ですが、
2回目の注射は1回目から2週間ほど間をあけるので、
1回目は12月中旬までには済ませてほしいと思います。
子どもが感染すると家族の高齢者にうつすことがあるので、
子どももワクチン接種は大事です。


■治療

治療薬にはまず飲み薬があります。
飲み薬は5日間ほど服用しますが、
吸入薬を1日服用するものもあります。
飲み薬が飲めない人、吸入ができない人には1日1回の注射があります。
ただしこれら抗インフルエンザ薬は
発症48時間以内に使用しないと効果がないので、
症状を感じたらなるべく早く病院に行って
治療を受けた方がいいと思います。
簡単にいえば、熱が出たらすぐ病院で調べてもらって
治療を受けるということです。


■まとめ

インフルエンザは症状が治まっても、
しばらくは体からウイルスが排出されるので、
熱が下がったからといってすぐに職場や学校に戻ると、
周りにうつす恐れがあります。
治っても2日間はなるべく外出を控えて
感染拡大を防ぐようにしましょう。

がん免疫細胞療法

 
今回、がん免疫細胞療法についてお話を伺ったのは、
九州大学 先端医療イノベーションセンター 助教の
飯野忠史(いいの ただふみ)先生です。


■がん免疫細胞療法とは

私たちの体内では頻繁にがん細胞が生まれていると考えられています。
しかし通常では、がん細胞を攻撃する免疫細胞の働きによって
その進行は防がれています。がん免疫細胞療法とは、
この免疫細胞をさまざまな方法で人工的に増やし、
働く力を強くさせて、がん細胞をおさえこむ治療法です。
現在、がん治療には3大療法として
手術、放射線療法、化学療法がありますが、
がん免疫細胞療法はそれらに続く“第4のがん治療法”として
注目を集めています。


■治療方法

基本的な方法は、患者さんの体から採血で免疫細胞を取り出して、
体外で“活性化”という作業を行って患者さんの体に戻します。
現在、九州大学 先端医療イノベーションセンターでは、
“活性化自己リンパ球療法”と
“樹状細胞ワクチン療法”が行われています。
活性化自己リンパ球療法では、採血によって
白血球の中から治療に必要な免疫細胞を取り出し、
数週間、培養します。そして数が増え、攻撃力が増したところで、
点滴で体内に戻します。

一方、樹状細胞ワクチン療法では、
まず免疫細胞の司令塔である
“樹状細胞”の元となる成分を採血で取り出します。
そして患者自身のがんの目印を記憶させ働きを強くした上で、
注射で体内に戻します。
すると免疫細胞のリンパ球が樹状細胞から教わった目印を手がかりに、
がん細胞を攻撃します。


■メリット

がん免疫細胞療法では自分自身の細胞を使うので
非常に副作用が軽く、“QOL”(生活の質)を保ちながら
治療を受けることができます。


■治療の対象

九州大学 先端医療イノベーションセンターで治療の対象となるのは、
主治医から病名を告知されていて、
過去に手術や放射線療法、化学療法といった
標準的な治療を受けた患者さんです。
他、外来通院が可能。食事はある程度摂れる、
身の周りのことが自分でできる、
普通に歩けるといったことが条件となります。

一方、免疫細胞に由来する悪性リンパ腫や白血病の人、
HIVウイルス、HTLV-1ウイルスに感染している人、
臓器・骨髄移植を受けた人、妊娠中・授乳中の人、
20歳未満の人などは治療対象外となります。


■今後の展開

九州大学 先端医療イノベーションセンターでは、
さらに新しいがん免疫細胞治療として
“NK(ナチュラル・キラー)細胞療法”に取り組み始めました。
NK細胞は体の中に入ってきた細菌やウイルスなど
外敵を最初に攻撃する細胞です。
これまではNK細胞を体の外で増やすことが難しかったのですが、
技術革新が進んだこともあり、
このNK細胞を使ってがんを攻撃しようという試みを今、
臨床試験でやろうとしているところです。


■まとめ

免疫療法には今回紹介した免疫細胞療法のほかにも
ペプチドワクチン療法や抗体療法など、
さまざま治療が研究・開発されています。
日本人の2人の1人がかかる 油断大敵ながんだけに、
さらなる進歩が期待されますね。

麻酔

 
今回、麻酔についてお話を伺ったのは
福岡大学医学部 麻酔科学 教授の山浦 健(やまうら けん)先生です。


■概要

1年間に全世界で行われる手術の件数は2億から3億とも言われていて、
およそ25人に1人が何らかの手術を受けていることになります。
このように手術が広く行われるようになったのは
感染対策や出血対策に加えて、麻酔の進歩が手術の安全性を
飛躍的に高めたからなのです。
高度化した現代医療では専門分野が細分化しているため、
様々なエキスパートが集まって手術を行うことも少なくありません。
そうしたチーム医療の要として、麻酔を専門とする
麻酔科医の存在が大きくクローズアップされています。


■麻酔の役割

麻酔とは薬物を脳や神経に作用させて、
一時的に痛みを感じない状態を作り出すことです。
そのことによって患者さんの手術が可能になります。
麻酔科医というと患者さんを眠らせるだけだと思われがちですが、
手術中に変動する血圧や心拍数呼吸などの管理、
大出血や心停止といった不測の事態への対処、
手術が終わった後の痛みを最小限に抑える処置など、
安全な手術を支えるためにさまざまな役割を担っています。


■麻酔の種類

麻酔には大きく分けて患者を眠らせる全身麻酔と、
痛みを感じる神経だけを一時的に麻痺させる局所麻酔があります。
手術ではそれぞれを単独で行うこともあれば
両方を併用することもあります。
また手術中の患者の状態に応じて
麻酔の方法を途中で変更することもあります。


■全身麻酔

全身麻酔とは手術を行うために深く眠らせ
痛みを感じなくさせるもので、脳や心臓の手術のほか、
全身のどの部位の手術にでも用いることができます。
全身麻酔では患者さんが手術室に入ったらまず点滴をして、
続いて鼻と口にマスクを当てて、酸素を送りながら
意識をなくす麻酔薬を点滴やマスクから流します。

やがて患者さんはいつの間にか眠ってしまうので、
自分では息をすることができなくなります。
そこで呼吸を補助するために口からチューブを気管に挿入して、
酸素の通り道である気道を確保します。
手術中は点滴や呼吸のチューブから麻酔薬を投与し続けて、
手術が終わったら麻酔薬を止めます。
目が覚めてから気管に入れていたチューブを抜きますが、
心臓などの大きな手術では呼吸のチューブを
数日間入れたままにすることもあります。


■局所麻酔

局所麻酔は神経を一時的に麻痺させる麻酔薬を
患部に近い神経の周りに注射して痛みをなくす方法で、
硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、伝達麻酔などの方法があります。
私たちの脊髄はくも膜と硬膜で覆われていて、
痛みを感じる神経は脊髄から
これらの膜を通って全身へと伸びています。
硬膜外麻酔は硬膜の外側の空間に
直径1ミリ程のカテーテルを入れて麻酔薬を注入する方法で、
首から下のあらゆる部分の手術で用いられます。
脊髄くも膜下麻酔は硬膜の内側にある
くも膜下腔に腰から麻酔薬を注射する方法で、
へそから下の手術でよく用いられます。
伝達麻酔は脊髄から患部までの間で痛みを感じる経路を遮断する方法で、
神経ブロックとも呼ばれています。
肩や手の手術では首の付け根や脇の下から、
足の手術では足の付け根や膝の裏から麻酔薬を注射します。


■麻酔の注意点

麻酔は安全に行われるようになってきましたが、
100%安全というわけではありません。
手術を受けるに当たって患者さん自身がまずできることは
口腔ケアと禁煙です。
特に全身麻酔の場合は口から呼吸のチューブを入れるので、
ぐらついた歯があると、欠けたり抜けたりすることがあります。
さらに口腔内をきれいにしておくことで手術後の肺炎や、
手術した箇所からの感染症が減らせます。

喫煙者の場合は手術後にたんやせきが多くなるので
肺炎を起こしやすくなります。
それに加えて傷の治りが悪くなりやすいので、
手術が決まった時点で禁煙が必要です。
さらに胃の中に食べ物や水分が残ったままで麻酔を受けると、
手術中に吐いた物が気管に入るなどして
誤嚥(ごえん)性肺炎を起こす可能性があります。
子どもから高齢者まで、
手術の前には絶食・絶飲の指示を必ず守りましょう。

また普段飲んでいる薬を確認しておく必要があります。
抗血栓薬と言われる血液をサラサラにするお薬、
女性で経口避妊薬を飲んでいる場合は、
手術に伴う出血や血栓症のリスクが上昇するので
一時的に内服を中止する必要があります。
必ず主治医にご相談下さい。


■まとめ

最近では慢性の痛みをコントロールするペインクリニックや、
命を脅かす病気の苦痛をやわらげる緩和ケアなど、
社会のニーズに合わせて麻酔の果たす役割が広がっています。
これからも麻酔の新たな可能性に期待したいですね。

心筋梗塞のサイン

 
今回、“心筋梗塞のサイン”についてお話を伺ったのは、
福岡山王病院 循環器センター長の
横井宏佳(よこい ひろよし)先生です。


■概要

厚生労働省の統計では、去年(2015年)1年間で
心筋梗塞をはじめとする心疾患での死亡者数はおよそ19万7000人。
その数は がんに次ぐ死因の2位を占めています。
突然、強烈な胸の痛みに襲われる心筋梗塞。
その一方で、めまいや倦怠感といった
“ありふれた症状”から発症する場合もあり、
それらを“発症のサイン”ととらえることで
ダメージを最小限に食い止めることも可能です。


■心筋梗塞のサインとは

これから寒くなって心筋梗塞が増える季節ですが、
心筋梗塞は心臓の病気の中で一番命を落とす確率の高い病気なので、
できるだけ早く気づいて病院に来て、
早く治療を受けてほしいと思います。


■心臓と心筋梗塞

心臓の周りには“冠状動脈”という太い血管があり、
そこから枝分かれした無数の血管が
心臓の筋肉“心筋”に酸素と栄養を運んでいます。

心筋梗塞とはその冠状動脈が詰まり、心筋がどんどん腐る
“壊死”が起こって、心臓の働きが急激に落ちていく疾患です。
心筋梗塞は気温が低くなって血圧の変動が大きくなるこれからの季節、
また時間帯では体が動き出す朝方に発症しやすいとされています。


■心筋梗塞の原因と狭心症

心筋梗塞の原因は血管内で進む“動脈硬化”です。
動脈硬化が進むと、血管の内側の壁に“プラーク”と呼ばれる
コレステロールや脂肪でできた沈着物がこびりついていきます。
そして次第に血管内が狭くなると、
血液の流れが一時的にとだえる“狭心症”が起こります。
狭心症は“心筋梗塞の一歩手前の病気”といわれていて
「階段や坂道を上ったら胸が苦しくなる」
といった症状が出ることがあります。

その狭心症の段階で病院に行って、
血管内治療で血管の狭くなった所を広げて、
ステントという網を入れれば
胸の苦しみが取れて元気になるといわれています。


■その一方で…

血管の詰まり方には、雪が降り積もるように
徐々に血管内が狭くなっていくタイプの他に、
突然、血管内のプラークが破れて中にドロドロと流れ出て、
それが血液と接触し“血栓”という血の塊ができることで
血管内が詰まるタイプがあります。

後者のタイプの心筋梗塞は
狭心症という予兆がなく突然やってきます。
そして後者のタイプの心筋梗塞の方が
発症要因の70%を占めるといわれていて、
季節の変わり目、早朝から明け方に起こりやすいというのが当てはまるのは、
実は後者の方の心筋梗塞だとされています。


■心筋梗塞の症状

突然やってくる心筋梗塞では
心臓の筋肉に酸素や栄養が届かなくなることで、
激しい胸の痛みに襲われます。
額からは脂汗が流れ、それはしばしば
“これまで経験したことのないような”苦しさとも例えられます。

一方、糖尿病の人や高齢者では、
神経の障害からそういった痛みが出ることなく、
ふらつきや倦怠感、めまいなどが見られます。
そして心筋梗塞では、そういった症状を
“発症のサイン”として見逃さないことが、
その後の展開に大きく影響を及ぼします。


■心筋梗塞のサイン

典型的に胸が痛くなって脂汗が出るという場合には
すぐに救急車で病院に向かうべきですが、
典型的な症状が出なくても、何か今までと違う
激しい症状の変化、状態の変化を感じたら
できるだけ早く病院で心電図をとることをお勧めします。
特に糖尿病の人、血圧やコレステロール値が高くて薬を飲んでいる人、
長年喫煙習慣のある人、運動不足の人、家族に発症歴がある人は
今までに感じたことのない症状を大事なサインととらえてください。


■さらに…

最近は若い人の心筋梗塞も増えているので注意が必要です。
またコレステロール値では、
“悪玉コレステロール”LDLの値を
“善玉コレステロール”HDLの値で割り算をして、
2.0よりも高い数値が出たら注意が必要です。
その場合には病院で血管に動脈硬化が起こっていないか
一度調べてもらいましょう。


■先生より

心筋梗塞という病気は、突然訪れます。
まず起こったときにはできるだけ早く
医療機関にかかるということを強くお勧めします。
あと何よりも予防するということが非常に重要で、
また予防できる病気ではあります。
まずはみなさんの日々の生活習慣を見直していくということを
心がけていただけたらよろしいのではないかと思います。


■まとめ

心筋梗塞の予防と対策は日ごろの好ましい生活習慣に尽きます。
脂肪分や塩分の多い食事を控え、適度な運動をする。
愛煙家もここは一念発起してぜひ禁煙を!
一度に全部は難しくても、
自分ができそうなことからまずは始めてみませんか?

不正出血

 
今回、不正出血についてお話を伺ったのは
柳川病院産婦人科 顧問・久留米大学名誉教授の
嘉村敏治(かむら としはる)先生です。


■概要

女性のおよそ7割が一生に一度は経験する不正出血…。
女性が病院を受診しようと考える
最も多いきっかけの1つとされています。
ところが不正出血は生理と区別がつきにくい場合もあり、
あまり気にしていないという女性も少なくありません。
「生理だと思っていたら、実は不正出血だった」
というケースは決して珍しくありません。


■不正出血とは

不正出血とは医学的には不正性器出血と言います。
ホルモン異常やさまざまな病気で引き起こされる
性器からの出血のことです。
出血量が多いと血液の赤い色ですぐに出血と認識できますが、
出血量が少ないと茶色のおりものとなって現れます。
そこで、茶色のおりものも何らかの異常があると考えて下さい。

最終的には膣を通って出てくるのが性器出血ですが、
出血部位には子宮内膜、子宮頸部、膣などがあります。
閉経前の女性では生理や排卵期に起こる中間期出血など、
病気とはないものもありますが、閉経後の女性の場合は
性器からの出血は全て何らかの異常があると思って下さい。
不正性器出血の中には重大な病気の症状である可能性もあるので、
いつもの生理と違う出血だと感じたり、
閉経したのに出血や茶色のおりものが見られたりしたら
病院を受診して、その原因をきちんと調べることが大切です。


■不正出血の原因

不正出血の原因はさまざまで、膣や子宮などの炎症によるもの、
卵巣機能不全などホルモンの異常によるもの、
子宮筋腫など良性の腫瘍、子宮がんや卵巣がんなど悪性の腫瘍、
また病気ではありませんが、子宮内部の粘膜がはみ出ている
子宮膣部びらんの場合は性行為で出血することがあります。
さらに流産など妊娠に関連して不正出血が起こることもあります。
このように不正出血を起こす病気は数多くありますが、
自分ではどこから出血しているのか良く分からないことも多く、
詳しく調べると実は尿道や肛門から出血している場合もあります。


■特に注意すべきは

不正出血の原因で特に注意すべきなのが悪性腫瘍、つまりがんです。
子宮がんの症状としては不正性器出血が1番多いので、
婦人科検診を数年間、または全然受けていない人は、
たとえ少量の出血でも産婦人科に診てもらうことが必要です。
また普段よりも生理が遅れているところに不正性器出血が起こると、
子宮外妊娠などの異所性妊娠や流産の兆候かもしれないので、
いつもと違う出血に気付いたら、
なるべく早く産婦人科を受診しましょう。


■不正出血の診断・検査

不正出血の診察では原因を調べるために血液検査や超音波検査など、
必要に応じて様々な検査が行われます。
また一度の検査で異常が見つからなくても不正出血を繰り返す時は
何度か検査を行って以前の状態と比較することで
原因を突き止めることができる場合もあります。
そのため不正出血の度に毎回違う病院を受診するのではなく、
同じ病院で続けて検査を受けて
変化を確認してもらうことが大切です。


■不正出血があったら

生理以外に出血があればまず産婦人科を受診することが重要ですが、
その際に基礎体温のチェックをすることがあります。
多くの女性が子づくりや避妊のために基礎体温を測っていますが、
実は基礎体温で卵巣の働きをかなり正確に把握することができるため、
生理や中間期出血など病気ではない出血と、
病気による出血の区別をすることができます。
特に生理不順があれば
生理と不正出血との区別がつきにくいことがあります。
その場合に基礎体温をチェックすることが、
この2つを区別するのに役に立ちます。


■まとめ

不正出血の多くは心配ありませんが
なかには命に関わる病気が隠れている事もあります。
20歳を過ぎたら年に1回は婦人科検診を受けて
子宮がんがないことを確認しておけば
不正出血が見られても大きな不安を抱えずに済みます。
そして出血量にかかわらず、いつもの生理と何か違うと感じたら
専門医の診察を受けましょう。

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