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アルコール依存症

 
■概要

一向になくならない飲酒運転。
その背景にあるのがアルコール依存症です。
警察庁によると飲酒運転違反者の32.2%、
再犯者の40.2%に
アルコール依存症が疑われています。
飲み過ぎは体だけではなく人生をも壊してしまうかもしれません。

今回、アルコール依存症についてお話を伺ったのは、
雁の巣病院 理事長・院長の
熊谷雅之(くまがい まさゆき)先生です。


■アルコール依存症とは

アルコール依存症はなかなか自分で自覚できない病気だといわれています。
2013年の国の統計では、
アルコール依存症と診断できる人が約109万人、
予備軍といわれる人が約900万人いると推定されています。
そうすると1000万人にアルコールの問題があることになります。
アルコール依存症になってしまうと
自分で次第にお酒をコントロールできなくなるので、
昔と同じように上手にお酒を飲みながら生活をすることが
できなくなってしまいます。
ただし治療すれば回復も可能です。
どんな病気でも早期発見、早期治療が大事だと思っています。


■アルコールと適量

純アルコールに換算して10gを1ドリンクとすると、
日本人の場合は1日の平均飲酒量が
6ドリンクを超えたら多量飲酒になって、
アルコール依存症のリスクが高まります。
6ドリンクとはビールなら500ml缶3本、
焼酎なら300ml、ワインならグラス6杯程度になり、
一般に高齢者と女性は1ドリンクまで、
その他の男性は2ドリンクまでが適量とされています。


■アルコール依存症の症状

アルコール依存症はお酒が切れる時に禁断症状(※離脱症状)が出ます。
最初の頃はお酒をやめて数時間で寝汗をかく、眠れなくなる、
イライラするなどの自律神経症状が出ます。
そしてお酒が切れて2〜3日後に出てくる症状があります。
これは離脱せん妄と呼ばれるもので、
見えるはずのないものが見えてしまう幻視、
自分がどこにいるのか分からなくなってしまう見当識障害といった意識障害を伴います。


■アルコール依存症の影響

アルコール依存症は健康だけではなく
仕事や家族にも悪影響を及ぼします。
職場では欠勤やトラブルで上司や同僚に迷惑をかけ、
飲酒運転などで重大事故を招く恐れもあります。
家庭では経済的な負担が増えて、
別居や離婚の危機に直面したり、
親の暴言や暴力、育児放棄で子どもの健全な成長が損なわれたりします。
ところがアルコール依存症になると、
どんなに飲酒関連の問題が起きても
自分に都合良く考えて反省しないため、
家族や周囲の人からの忠告や説得に耳を傾けようとはしません。


■対策

アルコール依存症はなかなか自覚しにくい病気で家族など、
周囲が気づく場合が多いです。
家族がそういうことに気づいた場合には
専門の病院や精神保健福祉センターなどに
相談するのがよいと思います。

乳がん

 
■概要

乳がんは数あるがんの中でも女性が最もかかりやすいがんです。
患者数はこの20年間で2倍以上に増え、
死亡者数と共に増加の一途を辿っています。
今では年間7万人以上の女性が新たに乳がんにかかり、
1万3千人以上が亡くなっています。
主な要因は初経年齢が早い、閉経年齢が遅い、
出産歴がない、初産年齢が遅い、
授乳歴がないなどで、女性ホルモンと密接に関連しています。
ところが女性の社会進出や晩婚化など、
女性を取り巻くライフスタイルの変化もあって、
要因の多くは回避することが難しく、
乳がんの発生に歯止めがかからないのが現状です。

今回、乳がんについてお話を伺ったのは、
九州大学大学院 臨床・腫瘍外科 乳腺グループ チーフの
久保真(くぼ まこと)先生です。


■乳がんとは

乳腺で分泌された乳汁が通る管が乳管ですが、
乳がんというのは主にその乳管にできます。
また乳腺にもできます。
できたばかりの1個のがん細胞が約1センチになるのに
だいたい7年から8年かかるといわれています。
乳がんの発症のピークは40代後半と60代前半で、
40代でがんができたといわれたら、
だいたい半分の人は乳がんであることになります。
ですから比較的若い時期から注意が必要ながんの1つになります。


■乳がんの特徴と検査

さまざまながんの中でも乳がんは初期の段階で発見できればほぼ完治が望め、
乳がんは“自分で発見することができる唯一のがん”ともいわれていています。
乳房に不自然なシワや、小さなくぼみが見られたら
直接触って“しこり”がないか確かめましょう。
そしてもし“しこり”を感じたら放置しないで
早めに専門医を受診することが大切です。
病院では主にマンモグラフィや超音波検査が行われます
マンモグラフィは乳房専用のX線撮影のことで、
乳房を装置で挟んで圧迫しながら」
上下方向と左右方向から撮影します。
超音波検査はしこりの性質が詳しく分かるのが特徴で、
がんかどうかの診断に大きく役立ちます。


■乳がんの治療

乳がんの治療は手術が中心ですが、
その前後に抗がん剤や内分泌治療(ホルモン治療)を中心とした薬物療法や
放射線治療を組み合わせて行われます。
乳がんの手術には乳房を部分的に切除して
がんを取り除く乳房温存術と、
乳房全体を切除する乳房切除術があります。
どちらの術式を選択するかは病変の広がりと
患者さんの希望を総合して決定します。
乳がんの手術では、がんを取り除くことが1番大切ですが、
乳房温存術では美容的にきれいに乳房を残すことも
非常に大切なことになります。
また乳房切除の場合でも自分の組織を使った自家移植や
インプラントのような人工物を使った乳房再建ができるようになっています。


■センチネルリンパ節生検

事前の診察や画像診断で がんの転移がないと考えられる場合は、
手術中にセンチネルリンパ節生検が行われます。
センチネルリンパ節とは脇の下のリンパ節の中で、
転移の際にがん細胞が最初にたどり着くと考えられるリンパ節のことで、
これを摘出して顕微鏡で調べ、がん細胞の有無を調べます。
がん細胞が見つかれば
脇の下のリンパ節を全て摘出する必要がありますが、
手術後にリンパ液の流れが悪くなって腕がむくむ
リンパ浮腫を発症する恐れがあります。
がん細胞がなければ他に転移がないと判断できるので、
残りのリンパ節を摘出しないで済み、
リンパ浮腫のリスクを抑えることができます。


■リンパ浮腫

手術で脇の下のリンパ節を全て取った患者さんには
リンパ浮腫で腕が腫れる危険があります。
腕に負担をかけないことが大事で、
重い物を持ったり、長時間腕を下げていたりすること、
長期的には肥満などが大きなリスクになることがあります。
また手や腕のケガがリンパ浮腫を誘発するので
手袋や衣服で皮膚を守ることが大切です。
特に傷口から細菌感染が広がると、
蜂窩織炎(ほうかしきえん)と呼ばれる炎症を引き起こして、
リンパ浮腫の悪化を招くので注意が必要です。


■乳がんのリハビリテーション

がんの大小を問わず手術後は手術をした場所や肩、腕が傷んだり、
動きが悪くなったりすることがあります。
なので元の生活に戻るために専門家の指導の下で
リハビリを行うのが非常に大事です。
また将来的にどんなことが起こるのか、
起こった場合にどんな対処をしたらいいのかなどを理解することで
心の方も軽くなるのではないかと考えています。

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