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花粉症

 
今回、花粉症についてお話を伺ったのは、
済生会福岡総合病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長の
村上大輔(むらかみ だいすけ) 先生です。

■花粉症とは

花粉症とは季節によって起こるアレルギー性鼻炎で、
西日本では主にスギやヒノキの花粉の飛散が原因で起こります。
日本人の3割を超える人がスギ花粉症であることが分かっています。
スギやヒノキの花粉の飛散量は、
前の年の夏の日照時間が長いほど多くなります。
西日本では、今年の飛散量は去年と比較して多いと予想されています。


■症状の仕組み

花粉のようにアレルギー反応の原因となる物質は“抗原”と呼ばれます。
鼻や目から抗原である花粉がたびたび体内に侵入すると、
それを体の外に追い出そうとする“抗体”が作られ、
花粉を異物と判断して体から排除しようとします。
その際、抗体が花粉に反応することで
ヒスタミン・ロイコトリエンといった化学物質が放出され、
神経や血管に作用して鼻水やくしゃみなどの症状が引き起こされます。


■花粉症の注意点

たくさんの花粉が体内に入ることによって
花粉に対する抗体が作られることを「感作」といいます。
長い期間 花粉を吸い続け、
感作が完了した人の体内になおも花粉が入ってくると症状が出てきます。
これまで花粉症はなかったという人でも、
体内で感作が完了していると症状を発症する可能性があります。


■花粉症増加の理由

花粉が増えた原因のひとつに、
戦後の復興事業で植林されたスギが放置され、
そのまま成長を続けていることが挙げられます。
そのため花粉の量も増え、症状を発症する人が増えています。


■花粉症の治療

花粉症の新しい免疫療法として、
一昨年より舌下免疫療法の保険診療が認可されました。
舌下免疫療法は舌の裏側からスギ花粉のエキスを体内に取り入れ、
3〜5年をかけて症状を緩和させる治療法です。
薬物治療をしても花粉症状がひどい人は時間はかかりますが
免疫療法を併用し治療をしてもよいと思います。
ただし免疫治療を開始する場合は、
花粉が飛び始める前から治療を開始する必要があります。
また鼻づまりが特にひどい人は鼻の中の形の異常や
腫瘍がある可能性があるので、耳鼻咽喉科を受診しましょう。


■花粉症対策

花粉が多く飛散しそうな日は外出を控えるように心がけ、
外出する際にはマスクやメガネをつけて花粉の侵入を防ぎましょう。
上着は花粉が付着しにくいナイロン製のものがおすすめです。
帰宅したときは、家の外で衣類に付いた花粉をしっかり落してから中に入るようにしましょう。

バセドウ病

 
今回、バセドウ病についてお話を伺ったのは、
ふじひら内科医院 院長の
藤平隆司(ふじひら たかし)先生です。


■バセドウ病とは

バセドウ病とは甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが
何らかの原因で過剰に作られることで発症します。
甲状腺の病気そのものが女性に多いですが、
バセドウ病も男性に対して4対1の割合で女性に多く起こります。
また年代としては20代と30代で全体の半分以上を占めています。
バセドウ病はその症状が実に多彩なため、
しばしば心臓病や消化器の病気、
さらには精神疾患などと間違われることが多いとされています。


■甲状腺

甲状腺は喉ぼとけのすぐ下にあり、
蝶が羽を広げたような形をしています。
そして海藻に含まれるヨードを材料にして甲状腺ホルモンを作り、
血液中に分泌しています。
甲状腺ホルモンには全身の細胞の新陳代謝を促したり、
心臓や胃腸、脳などを活性化させる重要な働きがあります。


■バセドウ病の要因

バセドウ病は体内に侵入した細菌やウイルスなどの
異物を排除する“免疫”という働きが乱れて、
自分の正常な組織を攻撃する“自己免疫疾患”とされています。
なぜこの自己免疫疾患が起こるのかは分かっていませんが
遺伝的な要因が考えられています。
例えば、遺伝子が異なる二卵性双生児の片方がバセドウ病であった場合と、
遺伝子が同じ一卵性双生児の片方がバセドウ病であった場合では、
後者の方がはるかにもう1人がバセドウ病である確率が高くなります。
ということは何らかの遺伝的要因が考えられます。


■バセドウ病の症状

バセドウ病では甲状腺腫、眼球突出、
代謝亢進(=高ぶる)による全身症状が見られます。
甲状腺腫とは甲状腺の腫れのことで、
人によっては首の前の方が膨らみ
、全体的に首が太くなったように見えます。
眼球突出とは筋肉の炎症などで
眼が前の方に押し出されるものですが、
全ての人に必ず起こるわけではありません。

全身症状は、しっかり食べているのに体重が減る、
動悸がする、手足がふるえる、倦怠感、
多汗、下痢、筋力低下などさまざまです。
また精神症状としてイライラ感や集中力の低下、
女性では月経不順が見られることもあります。


■バセドウ病の合併症

バセドウ病では心身に起こる合併症にも注意が必要です。
バセドウ病の合併症はまず心臓血管系でいくと
不整脈を起こしてきます。
これは甲状腺ホルモンが過剰なために
心臓を刺激して脈拍数が増えます。
1分間に130とか増えると当然、心臓はバテてくるので、
長いこと続くと心不全になってきます。
それから精神的な症状でよくあるのは、
例えば普段おとなしい人でも
非常に“被刺激性”が亢進することで喧嘩早くなり、
職場で上司・部下との喧嘩、家庭で夫婦喧嘩を起こすことがあります。
子どもで起こったバセドウ病では
集中力が落ちてきて学業成績が落ちてきます。


■バセドウ病の治療

バセドウ病の治療法には薬物療法、手術療法、
放射性ヨードというカプセルを服用するアイソトープ治療があります。
それぞれ一長一短があります。飲み薬の場合は手軽です。
ただ副作用等の知識を持っている先生のところで受けないといけません。
手術療法は、確実に機能を下げることができますが、
手術後にわずかに術痕が残ります。
アイソトープ治療は入院せずに外来でできますが、
放射性ヨードを飲んだあと、多くは甲状腺機能低下症になり、
そのあとホルモン補充療法を一生 続けることになります。


■バセドウ病の予防

疲れているときにストレスが加わると
バセドウ病のような自己免疫疾患を引き起こすことがあります。
普段から自分なりの解消法を持って、
体と心にストレスを溜め込まないようにしましょう。


■先生より

同じバセドウ病という病名でも患者さん、
患者さんによって症状はさまざまです。
ですからバセドウ病が患者さんの人生に悪影響を及ぼさないように、
そのときどきに必要な治療法を上手く組み合わせて
コントロールするということを目標に第一に考えております。
これは“治る病気”ですので、
診断をされたときに悩むことはございません。
きちんと適切な指導を受けて治療をすれば
人生にまったく悪影響を及ぼすことなく健康な生活が送れますので、
必要なときはわれわれ専門医のところに
相談にきていただければよろしいかと思います。

コンタクトレンズ障害

 
■概要

日本眼科学会によると、コンタクトレンズ愛用者の10人に1人が、
目に何らかの障害を抱えていると推測されています。
目に直接当てて使うコンタクトレンズは、
間違った使い方を続けていると最悪の場合は失明に至る恐れもあるんです。

今回、コンタクトレンズ障害についてお話を伺ったのは
岡眼科医院 院長の岡義祐(おか よしすけ)先生です。

■コンタクトレンズ障害の症状

コンタクトレンズ障害は、
コンタクトレンズという異物が目の中に入ることで起こる角膜感染症が主です。
初めは充血、それから目がコロコロする、その次は痛みが来て、
その次は視力障害が起こるという段階的な症状があります。
病院には痛みだしてから来る人が多いようです。


■コンタクトレンズとは

コンタクトレンズは目の表面を覆う涙に
プラスチック製のレンズを浮かべて装着します。
レンズの材質にはハードとソフトの2種類があり、
ソフトコンタクトレンズの使用者が全体のおよそ7割を占めています。
ハードコンタクトレンズは材質が硬いため目の違和感に気付きやすく、
何かあるとすぐにレンズを外す傾向があるので、
何らかの障害が起こっても重症化しにくいとされています。
一方でソフトコンタクトレンズは材質が柔らかく装着感が良いので、
目の障害に気付きにくいとされています。
そのため違和感や痛みを自覚した時には
すでに病状が悪化しているケースも少なくありません。


■コンタクトレンズ障害の原因

コンタクトレンズ障害の原因は
コンタクトレンズを長い時間入れ過ぎることにあります。
「ワンデイ」というのは1日使い捨てなのに
1週間・2週間と入れっぱなしにする、
さらにはパソコン作業で眼が乾燥しやすい。
それらがかみ合って障害が起こりやすくなっているといえます。


■コンタクトレンズについていろいろ

目の角膜は表面を覆う涙を経由して
空気中の酸素を取り入れることで呼吸しています。
コンタクトレンズによって角膜の表面が覆われると、
涙に含まれる酸素が減少して
角膜に十分な酸素が行き渡らなくなります。
そのため角膜よりも小さいハードコンタクトレンズに比べて、
角膜より大きいソフトコンタクトレンズの方が
角膜が酸素不足に陥りやすいのです。
酸欠状態の角膜は傷つきやすく、
細菌やウイルスに感染しやすくなるので、
コンタクトレンズ障害の大きな原因になります。

近ごろは酸素透過性の高いレンズもありますが、
それでも角膜の酸素濃度は裸眼の8割程度、
酸素透過性の低いカラーコンタクトレンズになると
3分の1以下になってしまうのです。


■コンタクトレンズ障害の予防対策

予防は最初に専門医に診てもらい、
コンタクトレンズのケアの仕方をちゃんと指導してもらって
それを守るということです。
コンタクトレンズの使用期間も大事で、ワンデイは1日で捨てる、
ツーウィークは2週間で捨てるなど使用の規則を守ってください。


■ソフトコンタクトレンズの正しい洗い方

正しい洗い方の基本はちゃんとこすり洗いをすることです。
手の平にレンズを置いて洗浄液を数滴たらしたら、
指先で縦方向に20回ほどこすります。
回してこすると破れたりするので縦方向に行いましょう。
両面きちんとこすり、たっぷりの洗浄液ですすいだら、
レンズケースに入れて洗浄液に浸します。
4時間以上漬け置きしたら消毒完了です。

高血圧

 
■概要

高血圧…日本における患者数はおよそ4千万人とも言われています。
ほとんど自覚症状もなく全身の血管にダメージを与え、
放置すれば脳卒中をはじめ、
心臓病や腎臓病を招いて命に関わるため、
別名“サイレントキラー”と呼ばれています。
特に脳卒中は男女を問わず、
高血圧の影響が大きいことが分かっていて、
一命をとりとめても何らかの障害が残ることもあり、
寝たきりの大きな原因になっているのです。

今回、高血圧についてお話を伺ったのは、
製鉄記念八幡病院 理事長・病院長の
土橋卓也(つちはし たくや)先生です。


■高血圧の基準

血圧とは動脈を流れる血流が動脈の血管の壁に与える圧力のことです。
心臓が収縮した時にかかる圧力を収縮期血圧、あるいは最大血圧、
心臓が緩んでいる時に動脈にかかる圧力を拡張期血圧、
あるいは最小血圧と呼んでいます。
高血圧の基準は収縮期血圧が140を超えるか、
拡張期血圧が90を超えた場合、
家庭で血圧を計った場合は収縮期血圧で135、
拡張期血圧で85と、それぞれ5ずつ低い値が示されています。
家庭で計る場合は、朝起きてトイレを済ませた後と寝る前の2回計っていただきたいと思います。


■血圧の測り方

自宅で血圧を測る場合は
上腕で測るタイプの自動測定器が最も信頼性が高いとされています。
イスに背筋を伸ばして座り、
利き腕とは反対の腕に測定器のカフを心臓と同じ高さに巻き、
腕に力を入れないようにして毎日なるべく同じ時間に測定しましょう。
血圧を正確に測るにはセーターなど厚手の服は着ないで、
測定前の1時間は血圧に影響する食事や入浴、運動を避けましょう。
またトイレを我慢していると血圧が上がるので
事前に済ませてから測定しましょう。


■高血圧の原因

高血圧の人の1割位は二次性高血圧と言って原因がはっきりしたもので、
腎臓に行く動脈が細くなる、
腎臓の上にある副腎に血圧を上げるホルモンがたくさん出る、
腫瘍ができる などといったものです。
残りの9割位の人は本態性高血圧と言って
原因は不明といわれていますが、
多くは家系的に高血圧の遺伝子がある人に
生活習慣の問題が重なって高血圧になると考えられています。
生活習慣の中でも特に塩分の摂取、食塩を過剰に摂るということが
高血圧の原因として最も大きな要因となります。

高血圧の要因としては、他にも運動不足や肥満、
喫煙、飲酒、ストレスなどがあります。
特に飲酒は、お酒を飲んでしばらくは血圧が下がるのですが、
数時間後には血圧が上昇します。
そのため晩酌の習慣がある人は、翌朝の血圧に十分注意しましょう。


■冬場の高血圧の注意点

冬場になると気温が下がって血管が収縮することが
血圧を上げる要因になります。
もう1つは冬場になると温かい物、特に鍋物が多くなってきます。
鍋物というのはどうしても食塩が多くなりがちです。
また夏場に比べて汗のかき方も少なくなるので、
より食塩が体の中にたまりやすくなります。
ですから冬場こそ、食塩の摂取量を減らしたり、
食塩を体の外に出すような、
いわゆる「塩抜きの工夫」が大事ということになってきます。

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