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正しいストレッチ

 
今回、正しいストレッチについてお話を伺ったのは、
佐田整形外科病院 理事長・院長の
佐田 正二郎(さた しょうじろう)先生です。


■正しいストレッチとは

ストレッチはスポーツの準備運動として
しっかりやっていただきたいです。
また筋肉を引き伸ばして柔らかくしておくことで、
けがの予防にもつながります。
さらにストレッチはしっかりやれば運動不足の解消にも有効です。


■5つのポイント

1つめは伸ばす筋肉を意識することです。
伸ばす筋肉を意識するかどうかで伸びた感じが違います。

2つめは呼吸を止めないことです。呼吸を止めたら力んでしまって、
今から伸ばそうという筋肉を逆に固めてしまうことになります。

3つめは反動をつけずにゆっくりすることです。
朝起きぬけに1、2、3!と反動をつけてストレッチをすることは良くありません。

4つめは20〜30秒ほどじっくり時間をかけて
ゆっくり引き伸ばすことです。

5つめは伸ばすレベルです。
伸ばしていくとちょっと心地よい感じがして、
もう少しいくと“痛気持ち良い”感じがします。
呼吸も止まらず我慢できる、気持ち良いけどちょっと痛いかなというくらいまで伸ばします。


■ストレッチはどこから始めるか

下半身が硬いままで運動を無理にしてしまうと、
腰、肩、肘あたりのけがの原因にもなりかねないので、
しっかり下半身をストレッチして全身がしなるような感じにすることが大事です。

軽度認知障害

 
今回、軽度認知障害についてお話を伺ったのは、
田北メモリーメンタルクリニック 院長の
田北昌史(たきた まさし)先生です。


■軽度認知障害とは

軽度認知障害は、物忘れなどがあるけれど認知症ではないという状態です。
簡単にいえば認知症の予備軍で、
一般的には軽度認知障害の人の年間15%程度は
認知症に進行するといわれています。
しかし軽度認知障害の段階で食事に気をつけたり、運動をしたり、
病気をしっかり治療することによって
認知症への進行を防げるともいわれています。


■軽度認知障害の4大特徴

@他の同年代の人と比べて、物忘れの程度が強い。
A物忘れが多いという自覚がある。
B日常生活にはそれほど大きな支障はきたしていない。
C物忘れがなくても「認知機能の障害」がある。
「認知機能の障害」とは言葉を理解できなかったり言えなかったりする失語、
色や大きさを正しく認識できない失認、服を着るなど当たり前の事ができなくなる失行、
計画を立ててその通りに実行することができない実行機能障害のことで、
@〜Cのうち、1つでも当てはまると軽度認知障害が疑われます。


■軽度認知障害の治療

軽度認知障害の治療では、まず日常生活に気をつけることが大事です。
運動をしたり、人と交流をしたり、
趣味を楽しんだりといったことです。
また病気が認知機能に影響を与えることがあるので、
例えば心臓疾患や高血圧、糖尿病などがある人は
きちんと治療を受けることが大事です。
他には脳を良い状態に保つために十分な睡眠をとること。
タンパク質や野菜をとる、飲みすぎに注意することなども大切です。


■軽度認知障害の特徴と対策

軽度認知障害になると
通常の老化とは異なる認知機能の低下が見られます。
それがエピソード記憶、注意分割機能、計画力で、
日常生活の中でこれらを鍛える方法があります。
エピソード記憶は、体験した事を記憶として思い出す機能で、
日記や家計簿を数日遅れで思い出しながら書くようにします。
注意分割機能は、複数のことを同時に行うため適切に注意を配る機能で、
テレビを見ながら柔軟体操したり、
料理を何品か同時進行で作ったりします。
計画力、は何かを行う時に段取りを考えて実行する機能で、
将棋など頭を使うゲームをしたり、
計画を立ててから旅行や買物をしたりします。


■軽度認知障害と服薬

物忘れを訴えて私のクリニックに来られる高齢の患者さんは、
いろいろな種類の薬を飲んでいるケースが多いです。
睡眠剤や精神安定剤、胃薬や尿の回数を減らす薬など、
いろいろな薬が合わさることが物忘れの原因になることがあります。
そのような場合は薬を減らしたり中止したりして
様子をみることもあります。
もし複数の薬を飲んでいて物忘れが出てきた場合は
一度主治医に相談ください。

加齢黄斑変性

 
■概要

年齢を重ねると体にいろいろな不具合が出てきますが
加齢黄斑変性もその1つです。
欧米では失明原因の第1位を占める一方で
日本人には少ないと考えられていましたが、
高齢化と生活習慣の欧米化によって、
患者数はこの10年間でおよそ2倍に増えています。
以前は治療が難しいとされていましたが、
近年では新たな治療法が開発されて、
視力の維持や改善が見込めるようになっています。

今回、加齢黄斑変性についてお話を伺ったのは、
九州大学大学院 医学研究院 眼科 臨床助教の
塩瀬聡美(しおせ さとみ)先生です。


■加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性は年をとると誰にでも起こる病気です。
50歳以上の100人に1人が発症しているといわれていて、
高齢になるにしたがって患者さんは増えてきます。
主な症状は視野の中心がぼやけたり
ゆがんだりということになりますが、
悪化すると、周りの光は分かっても
見ようとする所が分からない状態になることがあります。
女性より男性に多く、喫煙者に多い特徴があります。


■加齢黄斑変性では

私たちはものを見る時、目から入った光を網膜という組織で感知しています。
黄斑とは網膜の中心にある直径2ミリほどの部分で、
形や色、大きさ、距離といった目から入るほとんどの情報を識別するなど、
視力を司る重要な細胞が集中しています。
例えば本を読む時、読もうとする文字ははっきりと見えますが、
その周囲の文字はぼんやりとしか見えません。
文字を読み取るには目線をそこに向ける必要があります。
つまり目を動かして黄斑に焦点を合わせているのです。
このように視力は黄斑の働きで決まります。
その黄斑に異常があると視力はたちまち低下します。


■加齢黄斑変性の種類

加齢黄斑変性は大きく分けて、滲出型と萎縮型があります。
滲出型は黄斑に新生血管ができて、
そこから水漏れや出血を起こすので急激に視力が低下します。
萎縮型は網膜に老廃物がたまり、
じわじわと黄斑が萎縮していきます。
進行は緩やかですが現在のところ治療法はありません。


■新生血管とは

新生血管は網膜に栄養を与えている脈絡膜(みゃくらくまく)から、
黄斑に向かって発生する特殊な血管です。
ところが血管としては不完全で破れやすく、
血液の成分がもれたり出血したりして黄斑を障害します。
やがて新生血管は活動を停止して出血もおさまりますが、
障害を受けた黄斑の機能が元に戻ることはありません。
新生血管がなぜ生じるのか完全には解明されていないため、
加齢黄斑変性の根本的な治療法は確立されていません。
そこでなるべく早く発見して適切な治療を始めることで、
病気の進行をくい止めることが大切です。


■加齢黄斑変性の治療

加齢黄斑変性の治療は視力を回復することが目的ではなく
新生血管を小さくして視力を維持することが目的となります。
主に行われている治療は抗血管新生療法で、
新生血管を作る血管内皮増殖因子を抑える薬を眼に注射します。
この治療は何回も行うことで効果が得られます。
もう1つは光線力学療法で、
光感受性物質を腕から注射するとそれが新生血管にたまります。
その段階で弱いレーザーを当てて新生血管だけをつぶす治療です。
こちらも定期的に受診して、
再発したらその都度 治療をする必要があります。


■加齢黄斑変性の予防

加齢黄斑変性は食生活の欧米化が原因といわれています。
そのため緑黄食野菜を中心としたバランスの良い食事をとることが大切だと思います。
また紫外線も黄斑の老化に関係しているといわれているので、
外出時は紫外線をできるだけ避けた方がよいと思います。
さらにたばこが加齢黄斑変性の発症と悪化に関わっているので、
禁煙は加齢黄斑変性の予防に最も大切だと思います。

下肢静脈瘤

 
今回、下肢静脈瘤についてお話を伺ったのは、
九州大学大学院 医学研究院 消化器・総合外科血管グループ医師の
古山 正(ふるやま ただし)先生です。

■下肢静脈瘤とは

静脈には深部静脈と表在静脈(大伏在静脈・小伏在静脈)がありますが、
そのうちの表在静脈が逆流して起こる状態が下肢静脈瘤です。
症状は軽いものから重いものまでありますが、
致命的になることは少ないです。
それよりも症状で日常生活が困ることで
治療が必要になる場合が多いです。
体の末端から心臓へ戻る静脈の血液は流れが緩やかで、
血流が滞ったり逆流したりするのを防ぐために
静脈の内側には弁がついています。
下肢静脈瘤とはさまざまな要因からその弁が壊れて、
きちんと閉じなくなることで血液が溜まり、
足の静脈がこぶのように膨らむ病気です。


■下肢静脈瘤の原因

静脈の弁が壊れる原因には腹圧がかかる、
立ち仕事をするといったことが挙げられます。
腹圧がかかる状態の中に妊娠・出産があるので、
女性に多いというのが特徴のひとつです。
立ち仕事という意味では男性・女性どちらでも起こりうることです。
その他には肥満、あるいは急に太るといったことが
下肢静脈瘤の原因となります。


■下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤の症状は血液が流れずにとどまることで、
初めのうちでは足が重い感じやむくみ、だるさを自覚します。
そして、それらが続くことで足が疲れやすくなったり、
夜、寝ているときに足がよくつるようになったりします。
さらに進行すると色素沈着が起こり、皮膚が黒くなったり、
皮膚にかゆみが起こってそこをかきむしることで潰瘍ができたりします。


■下肢静脈瘤の注意点

下肢静脈瘤には一次性と二次性があります。
一次性は表在静脈(大在伏静脈・小在伏静脈)の逆流によって起こったものです。
二次性は深部静脈に血栓(血の塊)ができて
血液が心臓に帰る道がなくなり、
表在静脈から帰ることによって静脈が膨らんで
下肢静脈瘤のように見えるものです。
二次性静脈瘤は一般的な一次性静脈瘤とは治療など対処が変わってきます。


■下肢静脈瘤の診断

まず問診ですが、問診で大事なことは家族歴です。
また出産・妊娠が多いほど下肢静脈瘤になる可能性が高いので
そういったことも聞いていきます。
そしてエコー検査で逆流の状態を画像で確認することになります。


■下肢静脈瘤の予防・対策

腹圧をかけないのが大事なことになるので
まずは肥満の方はやせるということになります。
立ち仕事に対してはこまめに休みをとるようにしましょう。
その際にはちょっと行儀が悪いかもしれませんが
足を上げて休むことが大事です。

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