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飲みすぎに注意!

 
今回、飲みすぎに注意!についてお話を伺ったのは、
済生会福岡総合病院 消化器内科 主任部長の
吉村 大輔(よしむら だいすけ)先生です。


■飲みすぎとは

飲みすぎとは自分の適切な量のアルコールを越えて
飲んでしまったときに起こる症状です。
むかむか、吐き気、頭痛、気分の悪さなどの症状があります。


■二日酔いの原因

二日酔いの原因はアルコールが体に入った際に
分解されてできるアセトアルデヒドです。
アセトアルデヒドが体の中にたくさん溜まることによって
頭痛や吐き気などの症状が起こると考えられています。
アルコールはアセトアルデヒドに分解された後、
酢酸から二酸化炭素と水になって体から排出さます。


■処理能力

一般的に肝臓が処理できるアルコール量は
平均で1時間におよそ5gです。
処理能力には個人差がありますが、
例えば中ジョッキのビール1杯分を処理するのに
8時間程度かかるといわれています。
一般的な適量はアルコールに換算しておよそ20グラム前後で、
日本酒だと1合ぐらいが目安となります。


■二日酔い対策

飲む前に食べ物を少しお腹に入れておくと、
アルコールを吸収するスピードが少しゆっくりになって、
二日酔いや悪酔いをしにくくなると考えられています。


■二日酔いになったら

二日酔いに効くお薬や食べ物はないので、
安静にして水分をとりましょう。
ミネラル分の入ったスポーツドリンクがより効果的です。

インフルエンザ

 
今回、インフルエンザについてお話を伺ったのは、
九州大学病院 グローバル感染症センター センター長の
下野信行(しもの のぶゆき)先生です。


■インフルエンザとは

インフルエンザはインフルエンザウイルスによって起こる病気です。
一般的には季節性の感染症で、
例年11月から12月ぐらいに流行が始まります。
2009年に流行した新型インフルエンザは
現在では季節性インフルエンザの1つとして定着して、
だいたい1年おきにそのインフルエンザと、
A香港型という昔からのインフルエンザが流行している状況です。
インフルエンザが普通のかぜと違うのは、
急に発熱して関節痛や筋肉痛、全身の倦怠感といった全身症状が出ることです。
通常は治療しなくても数日前後で症状が落ち着いて、
多くの人は自然に良くなります。
ただ重症化すると、子どもではインフルエンザ脳症という病気になったり、
高齢者では肺炎などの合併症を発症して命を落とすこともあります。


■ハイリスク群

インフルエンザを発症すると重症化したり合併症を引き起こしたりする可能性が高い人たちは、
「ハイリスク群」と呼ばれています。
ハイリスク群には65歳以上の高齢者や
妊娠28週以降の妊婦、肺や心臓、腎臓の病気、
さらに糖尿病や免疫不全の患者が含まれます。
こうした人たちやその家族は特にインフルエンザの予防を心がけましょう。


■予防接種

インフルエンザの予防で最も大事なのはワクチンによる予防接種です。
予防接種は完全に感染を防ぐわけではありませんが、
感染した場合にも重症化を防ぐ効果があるといわれています。
ワクチンは効果があらわれるまで2週間程度かかるといわれています。
インフルエンザは例年12月から1月ごろに流行が本格化するので、
12月ぐらいまでには予防接種を受ける方がよいと思います。
特に高齢者ではインフルエンザにかかった後に肺炎を起こす人がいるので、
併せて肺炎球菌ワクチンの接種も医師に相談するとよいと思います。


■感染のメカニズム

人間は初めて出会うウイルスには感染しやすいのですが、
そのウイルスの記憶は体の中に一生残るため
同じウイルスには2度と感染しません。
これを終生免疫と言います。
ところがインフルエンザウイルスは常にその形を変化させているため、
過去の感染による免疫がいつまでも有効とは限らず、
終生免疫を獲得することができません。
そのため予防接種は毎年受けないと効果がありません。
ワクチンはその冬に流行が予想される複数のウイルスに対して有効なので、
予防接種を受けないでいると、
ひと冬に2回、3回とインフルエンザに感染することもあります。


■インフルエンザの予防

インフルエンザかなと思ったらすぐに病院を受診して、
なるべく早く抗ウイルス薬による治療を始めることが大事です。
抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑える薬で、
増殖がピークに達する前の発症後48時間以内に使用すると
十分な効果が得られるといわれています。
最近では飲み薬の他に吸入薬や点滴薬もあり、
乳幼児や高齢者では有効な治療法になります。
ただし解熱後しばらくは体からウイルスが排出されるので、
治ってあと少なくとも2日間は外出を控えて感染の拡大を防ぎましょう。

がん検診を受けよう

 
今回、がん検診についてお話を伺ったのは、
公益財団法人 福岡労働衛生研究所、
労衛研健診センター 所長の馬場 郁子(ばば いくこ)先生です。


■がん検診とは

多くの人が年に1回ほど、
病院や職場などで定期的に健康診断を受けていると思います。
“がん検診”はそれらと違って、
“がん”という特定の病気を見つける検診です。
がん検診には大きく2種類あり、
市町村などが中心となって行っている
死亡率を低下させる目的の“対策型検診”と
人間ドックなどの“任意型検診”とがあります。


■“5大がん”について

去年、がんで亡くなった人はおよそ37万人、
その数は今後もますます増えていくと考えられています。
がんはあらゆるところに発症しますが、
日本では“5大がん”と呼ばれるものがあります。
5大がんとは肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんです。
これらは、がん検診が、非常に有効性が高いとして国が推奨しているがんです。

肺がんは最も死亡者数が多いがんで、
たばこを吸う人はもちろん、最近では非喫煙者にも増えています。
胃がんは塩分の取りすぎなど食生活が関係していますが、
胃の中に棲むピロリ菌の影響も大きいといわれています。
大腸がんは肉食など食生活の欧米化に伴い増加傾向で、
最近ではアルコールとの関係も指摘されています。
乳がんは女性がかかる最も多いがんで、
その割合は11人に1人といわれています。
子宮がんは、子宮頸がんと子宮体がんに分かれますが、
通常のがん検診は子宮頸がんが対象です。
子宮頸がんは若い女性に増加中です。


■がん検診のメリット

がん検診のメリットは早期発見・早期治療による救命です。
自覚症状が出て病院を受診した場合には、
がんが進んでいることが結構あります。
がん検診では多くの場合、早期で見つかるので、
早期に治療をすれば身体的な負担、経済的な負担もずいぶん軽く済むと思います。


■問題点

日本での問題点は受診率が非常に国際的に見て低いということです。
特に乳がん・子宮がんなどは欧米では70〜80%の受診率がありますが、日本ではその半分以下です。
さらに著名人ががんにかかると、一時的には受診率が上がりますが
しばらくすると次第に元に戻ってしまうという、とても残念な現状があります。


■馬場先生よりひと言

今、がんは日本人の2人に1人がかかり、
3人に1人が亡くなるという時代になっています。
がん検診を受けて早期にがんを発見して治療することによって、
がんの種類にもよりますが、
決してこわい病気ではないということになります。
特にがん検診は科学的に有効性が証明されているので、
ぜひ定期的に受けていただきたいと思います。

間質性膀胱炎

 
今回、間質性膀胱炎についてお話を伺ったのは
原三信病院 泌尿器科部長の武井実根雄(たけい みねお)先生です。


■間質性膀胱炎とは

間質性膀胱炎は細菌感染による膀胱炎とは全く違い、
抗生物質は効きません。
そして尿を調べても全く異常がないといわれることも多くあります。
間質性膀胱炎では膀胱の粘膜の表面が傷害され、
膀胱の粘膜の下に尿が染み込んでいきます。
この病気を放置すると膀胱の炎症が進み、
繊維化が起こって膀胱が硬くなります。
そうすると尿を溜められる量がどんどん減って、
小さい膀胱になる可能性があります。


■間質性膀胱炎の特徴

間質性膀胱炎の特徴は頻尿や残尿感、尿意切迫感など
一般的な膀胱炎とよく似ていますが、
排尿を我慢すると下腹部に痛みを感じ、
排尿すると痛みが和らぐという特徴があります。
無意識に早めにトイレに行くことで痛みを自覚していない患者さんも少なくありません。


■似た病気

間質性膀胱炎に似た病気は多くあります。
細菌性膀胱炎、また過活動膀胱も
トイレが近いという症状でいえば間質性膀胱炎と似ています。男性では慢性前立腺炎が多いです


■間質性膀胱炎の症状

間質性膀胱炎の症状は、食べ物や飲み物の影響を強く受けます。
特にコショウや唐辛子などの香辛料や
酢の物や柑橘類などの酸味が強い食品を食べると、
膀胱の粘膜が刺激されて痛みが強くなることがあります。
さらにコーヒーなどのカフェインを多く含む食品や
大豆、赤ワインなどでも、症状が悪化することがあります。
ただし食事については個人差が大きいので、
症状が悪化した時に何を口にしたかを記録して、
自分にとって都合の悪い食品を見極め、
なるべく避けるようにすることが大切です。
また水分を多くとって尿を薄めると
膀胱の粘膜への刺激が緩和されて、症状が楽になるとされています。


■経過について

間質性膀胱炎を疑う患者さんがいた場合、
水圧拡張術という手術がよく行われます。
麻酔をかけて膀胱の中をカメラで観察しながら生理食塩水を入れて、
水圧をかけて膀胱を膨らますというものです。
観察すると膀胱が広がって出血が起きたり、
ハンナ病変といわれる赤い病変が見えたります。
ただし間質性膀胱炎は完治させる治療が今のところありません。
食事や水分の取り方など生活習慣の改善と薬物療法などを組み合わせて治療を継続します。

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