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性感染症

 
今回、性感染症についてお話を伺ったのは、
産業医科大学医学部 泌尿器科学講座 教授の藤本直浩(ふじもと なおひろ)先生です。

■性感染症とは

性感染症は性的接触によって感染する病気と定義されていて、
性器同士の接触だけではなく口を使った性行為によっても
感染が広がります。
特に出血を伴う性行為は感染のリスクが高いので要注意です。
性感染症に感染しても症状が出なかったり軽かったりして、
病気に気づかない人も少なくありません。
気づいても恥ずかしさから病院を受診しにくいなどの理由で、
正しい治療を受けられずに感染がいつの間にか広がってしまうことが問題視されています。
また女性が感染すると不妊の原因になることがあり、
妊娠中であれば胎児や新生児への母子感染が起きて赤ちゃんに影響が及ぶこともあります。


■性感染症の種類

性感染症には梅毒や淋病、クラミジア、
尖圭(せんけい)コンジローマ、性器ヘルペス、エイズなど
さまざまな種類があります。
性的接触で感染することからB型肝炎やC型肝炎などの
ウイルス性肝炎も含まれます。
なかでも急増しているのが梅毒です。
梅毒は発症しても症状が消える時期があるため気づきにくく、放置すると命に関わりますが、
2010年以降の6年間で患者数は7倍以上になっています。
梅毒の女性患者は20代が多いのに対して、
男性患者は20代から40代にかけてと、幅広い年齢層に
広がっています。
また梅毒と重複感染しやすいのがエイズです。
原因ウイルスであるHIVの感染者はおよそ30年前から増え始め、
2008年以降はほぼ横ばいの状態が続いています。
新規患者の9割以上を男性が占めていて、
その過半数は同性間の性的接触が原因とされています。


■性感染症と受診

性感染症疑いで受診するきっかけは、
男性であれば排尿痛、女性であれば おりものなど何らかの症状がある場合、
次に性交渉を持った相手が性感染症と診断された場合。
ほか、女性では妊娠時の検査で見つかるケースが多いです。
病気によっては感染直後に検査をしても感染の有無が分からないこともあるので、
もし性感染症が心配な場合は、
気になる行為をしてから2週間ほど経過して受診すると良いと思います。
性感染症で何科を受診すれば良いか分からないという声も聞きますが、
男性であれば泌尿器科、女性であれば婦人科を受診するのが一般的で、
発疹など皮膚に異常が見られる場合は皮膚科でも結構です。


■性感染症の注意点

性感染症の多くは感染したからといって必ず症状が現れるとは限りません。
そのため感染しても気づかないまま、パートナーに性感染症をうつしてしまう危険があります。
もしも性感染症であることが分かった場合は、
パートナーなど性的関係を持った相手にも病院の受診を勧めましょう。
そしてパートナーも感染していた場合は一緒に治療を受けることが大切です。


■性感染症の治療

性感染症の治療は薬物療法が基本です。
特に内服薬の場合には治療の途中で症状が治まっても
必ず決められた量を最後までしっかりと服用することが大事です。
そして治療が終わったら病院を受診して治ったかどうかの確認を必ず医師にしてもらって下さい。
治療が中途半端だと再発することもあるので注意が必要です。
また感染症の中には、1度感染すると免疫ができて、
その後は感染しにくくなるものもたくさんありますが、
性感染症ではほとんど免疫がつかないので、同じ病気にくり返し感染する人が少なくありません。
性感染症の治療後は問題のある行為や行動を改めて、予防を心がけることが大切です。

紫外線対策

 
今回、紫外線対策についてお話を伺ったのは
福岡歯科大学 医科歯科総合病院 皮膚科 医師の
伊藤絵里子(いとう えりこ)先生です。


■紫外線とは

紫外線とは地球に降り注ぐ太陽光線の一つです。
太陽光線には可視光線、赤外線、紫外線があります。
その中でも紫外線は波長が短くて、エネルギーが強い
光線のことを言います。


■紫外線の種類と特徴

紫外線には「UV-A」・「UV-B」があります。
一般的に波長が短いUV-Bの方が生物に対する影響は
強いと言われていますが、
UV-Aは波長が長く、皮膚の深くに入り込む性質もあります。
紫外線は南になるほど強く降り注ぐとされるので
私たちが住む九州地方はより注意が必要です。
また本格的に暑くなる前の5月から紫外線量は増加します。
時間帯では午前10時から午後2時までの間が特に多くなると言われています。


■紫外線による影響

紫外線が皮膚に与える影響は大きく分けて2つあります。
紫外線をたくさん浴びてしまうと日焼けをおこしますが、
日焼けには紫外線によって肌が赤くなる「サンバーン」と、
そのあと黒くなる「サンタン」という現象があります。
また少しずつでも長年に渡って紫外線を浴び続けると「光老化」が起こってきます。
光老化とは紫外線によって起こる皮膚の老化現象のことです。
光老化はシミやシワの原因になったり、
人によっては皮膚の良性腫瘍や皮膚がんを引き起こす要因になったりします。
光老化は対策によってある程度 防ぐことができます。
小さいお子さんのころから紫外線対策を行えば
光老化を遅らせることができると思います。


■これからの紫外線対策

外出時は日傘をさしたり帽子をかぶったりして
紫外線が直接当たるのを避けましょう。
もちろん日焼け止めを塗ることも忘れずに。
日焼け止めにはPAとSPFという表示があります。
PAはUV-Aの影響を抑える数値の目安、
SPFはUV-Bの影響を抑える数値の目安です。
例えば、紫外線対策をすることなく日差しの強い海などに行っても
20分くらいは皮膚には影響はおこらないとされています。
SPFはその20分をどのくらい延ばせるかの値になります。
SPF30であれば20×30の600分=10時間くらい防げるということになります。
しかし日焼け止めはしっかり塗っても汗で流れ落ちるため、
2、3時間置きを目安に塗りなおしましょう。
自分では確認しにくい首や耳の後ろなども忘れずに。

脳卒中リハビリ

 
■概要

脳卒中は正式には脳血管障害と呼ばれ、
脳の血管が何らかの異常で詰まったり破れたりする病気の総称です。
突然発症し、治っても後遺症でそれまでの生活が一変してしまうことも少なくありません。
しかも寝たきりのおよそ3割が脳卒中による後遺症が原因です。
そんな中、注目されるのがリハビリテーション。
寝たきりを防ぐだけでなく、脳卒中を患っても後遺症に負けないで充実した人生を送るためにリハビリが必要です。

今回、脳卒中リハビリについてお話を伺ったのは、
長尾病院 理事長・院長の服部文忠(はっとり ふみただ)先生です。


■脳卒中リハビリとは

脳卒中になると手足がまひする、言葉が喋れない、などの障害がでます。
その障害が少しでも軽くなるように、
そして自宅に帰れるようにするのが脳卒中のリハビリテーションです。
脳卒中のリハビリテーションの時期は、
急性期(発症して約2週間)、回復期(2週間から約半年)、
生活期(回復期以後、自宅も含む)の3つに分けられます。
2週間から約6ヵ月間は1番障害が回復しやすいのでリハビリも最も重要です。


■急性期のリハビリ

急性期のリハビリはいかに早く始めるかで機能回復の成果が
大きく左右されます。
そのため発症後48時間以内に開始するのが望ましいとされ、
十分なリスク管理の下に病状が不安定な発症直後からリハビリを開始することもあります。
寝たきりの状態が長くなると筋肉が萎縮して、
関節が固くなって骨まで弱くなる廃用症候群が起こります。
これを予防するために、まずはベッドの上で座ったり手足を動かしたりする練習から始めます。


■回復期のリハビリテーション

回復期のリハビリテーションは主に4つの訓練に分けられます。
基本動作訓練は寝返りなどの訓練、
起立・歩行訓練は立って歩く訓練、
日常生活動作訓練はトイレ動作・入浴などの訓練、
機能訓練はまひした手のリハビリテーションです。
中でも立って歩く訓練は非常に重要です。
人間は移動できなければトイレも行けないので、
人間らしい生活を営むには歩くことが1番重要です。
たとえゴールが車いすでも、我々は起立・歩行訓練をします。
ベッドから車いす、車いすからベッドという移動ができるようになるには、
この起立・歩行訓練が非常に重要な役割を果たします。


■生活期のリハビリテーション

生活期に入ると病院ではなく自宅でリハビリを続けることになります。
この時期はなるべく体を動かすことが大切で、
もしリハビリをやめてしまえばそれ以上回復しないばかりか、
再びまひなどが悪化する恐れもあります。
脈拍や血圧が安定していれば
積極的に外出したり家事を行ったりすることも推奨されています。
また患者が自立した生活を送れるように、
室内の段差をなくしたり手すりをつけたりといった家屋の改修が必要なこともあります。


■まとめ

脳卒中リハビリテーションの目的は自宅に帰ることです。
自宅に帰るためには杖や装具を使ってでも歩けることが前提条件となります。
重ねて強調しますが歩行訓練は非常に大事です。

※トライのコーナーで自動車メーカーが開発した最新のリハビリロボットを紹介しました。

パーキンソン病と在宅医療

 
■概要

高齢者の増加とともに今後、患者が増えていくと考えられている病気がパーキンソン病です。
体の動きに不具合が起こり、
最終的には寝たきりを余儀なくされるパーキンソン病。
原因不明の難病で、高齢者に多く発症するとされています。
そんなパーキンソン病を在宅医療でケアするという取り組みが最近、始まっています。
パーキンソン病の患者さんとそのご家族、医療従事者の新たな連携が進められています。

今回、お話を伺ったのは、
遠賀中間医師会 おんが病院・おかがき病院 統括副院長の
末廣 剛敏(すえひろ たけとし)先生です。


■パーキンソン病とは

パーキンソン病は国が指定する難病のひとつで、
加齢とともに発症が増え、
60歳以上では100人に1人は見られるとされています。
通常、私たちの脳では“黒質(こくしつ)”から“線条体(せんじょうたい)”へ向けて、
“ドパミン”という神経伝達物質が送られています。
ドパミンは体の働きに密接に関係していますが、
パーキンソン病では黒質の神経細胞が減ってドパミンの量が少なくなってしまいます。
パーキンソン病では全身の筋肉の動きが悪くなることで体を動かしにくい、
手や足が震える、顔の表情が乏しいといった症状が見られます。
パーキンソン病は認知症と同じような進行性の病気で治癒することはありません。
症状はゆっくり進行するので、
10年程度は普通の生活ができるといわれていますが、
最終的には寝たきりになります。


■在宅医療とは

在宅医療とは医療従事者が患者の自宅などに出向いて行う医療活動のことです。
在宅医療には医師による訪問診療、看護師による訪問看護、
理学療法士などによる訪問リハビリテーションが含まれます。
在宅医療の一番のメリットは
住み慣れた場所でリラックスして生活できる点です。
入院生活は集団生活なので
食事の時間や寝る時間などが全て決められてしまいます。
日常生活とはちょっとかけ離れた生活になってしまうので、
在宅医療を受けるというのは患者さんにとっては良い生活の方法だと思います。


■在宅医療とパーキンソン病患者のケアの関係

パーキンソン病という病気は体の動きが悪くなるだけで、
人間の生きていく機能は保たれたままなので
自宅で十分、生活ができます。
ただし介護が非常に大変になってくるので、
そこに在宅医療として訪問診療、訪問リハビリ、訪問看護が入る事によって
自宅で日常生活ができるようにサポートするという関係になっています。

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