第32話:白い唐衣
昌徳宮(チャンドックン)の再建が完了した。王クァンヘの次の気がかりは皇太子妃選びだった。パク・スンジョンの孫でイ・イチョムの外孫にあたる娘が妃候補に挙がっていた。皇太子とヨンチャン大(テ)君(グン)は皇太子が年上なのでは兄弟のように見えるが、大君は皇太子の叔父にあたる。2人は仲がよく一緒に宮中で遊ぶことが多かった。それをインモク大妃(テビ)(ウナ)は喜んでいた。一方、キム・ジェナムの屋敷の隣に住むケトン(キム尚宮)の母たちは、ことあるごとにキム・ジェナムを侮辱していた。町ではイムヘ君(グン)を殺したのはキム尚宮との噂があり、またインビンの息子チョンウォン君の家から王が出るとの噂も流れ始める。これらの噂は王クァンヘから民の心が離れていることを意味していた。皇太子妃が決まり、皇太子は婚礼を挙げる。皇太子妃は予想どおりパク・スンジョンの孫でイ・イチョムの外孫である娘になった。このことで2人はさらに高い位を授かり、宮中の勢力図は変わった。その頃、都に広まった歌があった。クォン・ピルという儒者の詩人が書いた詩に、いつのまにか歌が付いて広まっていた。その内容は宮廷批判、特に王妃の兄、ユ・ヒブンとその一族、そしてキム尚宮を批判した内容だった。そして庶子差別撤廃を主張する“川辺の七友”と呼ばれる儒者たちが声を上げようとしていた。


