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九州スピリット

毎週土曜 よる11:10~11:15放送 歴史、文化、祭りの宝庫、九州。それぞれの風土のもとに育まれた過去は実に多彩です。郷土の過去とそこに秘められた九州人のスピリットを知って、ふるさとへの愛を感じてください。

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2018年09月22日(土)上野彦馬(4)龍馬の夢を手助け!?

2017年12月17日

流罪の果てに得た境地・野村望東尼野村望東尼


幕末時代、勤王の志士たちを懸命に支えた女性が福岡にいました。歌人・野村望東尼。
今週は、窮地に立たされた彼女が過酷な日々の中で見出した心の境地に迫ります。


歌人だった野村望東尼が、勤王の志士たちを支えるようになったのは、50代半ばを過ぎてからのこと。大阪滞在中の歌の師匠・大隈言道を訪ね、京都・大阪を旅したのがきっかけでした。
ここ平尾山荘に戻って勤王の志士たちを匿ったり、京都からの情報提供をしていた望東尼の存在は、福岡藩に知られることとなり、やがて取り調べを受けた末に玄界灘に浮かぶ姫島へ流罪を言い渡されます。望東尼60歳の時でした。

姫島で一年弱を過ごした望東尼は、ある人物の手配によって救出され、下関へ向かいます。手配したのは、長州の高杉晋作でした。救出された望東尼は、長州で手厚く迎えられました。ところが助け出した高杉は、この時、病に侵されていたのです。自らの死を悟った高杉は、看病する望東尼に問いかけるように、こんな上の句を詠みました。

「面白き こともなき世におもしろく」。
すると望東尼は、続けて次のような下の句を詠みました。
「すみなすものは心なりけり」。

面白い人生を生きていくのは、周囲の状況ではなくあなた自身がどう思うかです。
「すみなすものは心なりけり」とは、姫島での獄中生活の中で彼女が見出した心の境地でした。この歌は、高杉晋作が病の床で詠んだ歌として広く知られることとなり、野村望東尼の存在もこの歌によって後世よく知られることになったのです。しかし高杉同様、彼女も明治という新しい時代を見ることはありませんでした。

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