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平成16年日本民間放送連盟賞
テレビ報道部門・ラジオ報道部門 優秀賞 受賞について

日本民間放送連盟賞のテレビ報道部門・ラジオ報道部門の両部門で、「裏金作りが仕事だった 〜福岡県警元警部の告発〜」が優秀賞を受賞しました。
この作品「裏金作りが仕事だった」は、元警部の告発や現職警察官の証言を丹念に取材、構成し、インタビュー取材の積み重ねで、警察内部で組織的に行われていた裏金作りの実態を鋭く暴いたものとして評価され、今回の受賞となりました。


11月9日に東京(会場:東京国際フォーラム)で開かれた民放大会です。
(一番右端が大迫記者です。)

【受賞日】
2004年11月9日(火)

【タイトル】(ラジオ・テレビともに共通)
裏金作りが仕事だった 〜福岡県警元警部の告発〜

【受 賞】
・民間放送連盟賞 テレビ報道部門:優秀賞
・民間放送連盟賞 ラジオ報道部門:優秀賞

【スタッフ】
プロデューサー : 臼 井 賢 一 郎
ディレクター : 大 迫 順 平
ナレーター : 沢 田 幸 二
編 集 : 中 島 千 恵
音 効 : 郡 孝 司

< 番組内容 >



元警部X氏。
X氏は34年間、福岡県警に勤務し、そのうちの半分以上を庶務係として過ごした。そのX氏が庶務係として行っていた闇の仕事。それが裏金作りだった。

X氏の証言は具体的だった。
銃器対策課で庶務係長を務めた95年から99年、裏金担当として、年間1500万円近い金を架空に請求した。架空の人物に捜査協力費を払ったことにして、捜査費を丸ごと裏金にする手口。
架空の人物は電話帳などで勝手に作り出した。住所も町名だけで枝番は記載しないことが約束だった。証言を裏付ける700枚の書類。X氏は自らが偽造した書類のコピーを保管していた。

そしてX氏は断言した。
裏金作りは、県警全体、全国の警察で組織的に行われている−。完璧な偽造書類によって生み出された裏金は、幹部の懐に消えていったという。裏金作りは完全にシステム化され、X氏も上司から裏金を要求されることはなかった。脈々と受け継がれてきた闇の仕事。階級社会が絶対の警察組織では、裏金を作ることも、受け取ることも拒絶できないという。

去年秋、北海道警の裏金疑惑をきっかけに警察の裏金疑惑は全国各地で相次いだ。KBC報道部は、X氏の単独インタビューをきっかけに、関係者に取材をかけた。曖昧な言葉で逃げ続ける幹部。当時の同僚たちは、みな一様に口をつぐんだ。しかし、X氏以外の警察官やOBが次々とインタビューに答え、裏金作りの実態を詳細に語った。 X氏の証言どおり裏金は作られているー。取材した記者たちは、そう確信した。

< 大迫記者の取材後記 >

X氏が告発に踏み切ったとき、その理由を問うと、
「現場の捜査員は自腹で捜査しているのに、幹部たちは裏金で飲み食いしているのが許せなかった」と語った。
その告発から9カ月。福岡県警は裏金調査の最終報告を行った。銃器対策課など県警全体で1億7000万円の不正経理を認め、利子も含め2億1千万円の返還を決めた。
しかし、その説明は、納得には程遠い内容だった。認めたのは、結局、X氏が証拠として提出した経理書類に関するものだけで、そのほかの部署では「適正に捜査費は使われていた」と断言した。
第3者をいれない、身内だけの調査で「不正はなかった」と言われても、誰が信じるだろう。
しかし、捜査のプロ・福岡県警は、証拠がないことを武器に、裏金の幕引きを図った。
「幹部を守るための嘘」。こんな陰口がいまでも県警内部でくすぶる。

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