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【密着】小倉から世界チャンピオン!熱血会長の想い

シリタカ!

2024年04月22日

北九州市小倉南区にある、HKスポーツボクシングジム。

小中学生は、毎年のように全国大会で優勝しています。

会長の桑原秀彦さん49歳。ジムを立ち上げ、17年。

このジムから初めて、オリンピック代表選手が内定しました。

桑原さんの指導は厳しくも温かいもの・・。

「練習をせぇ!練習っぽいことをするのではなくて、練習をせぇ!」「足が出てない!」「ただ打ちよるか!距離感、止まらない、休まない、ずっとしよるんよ。」「それを当たり前のように真似してん」

ジムで練習する子ども達は、「怒られるときは怖いです」「今の時代だったら、普通甘く言うじゃないですか。(会長は)びしびし言うので成長ができるんですよ。」

公務員の男性は、「最初はやばい人かなと思っていましたけど、話してみたらすぐ優しい人柄で熱心に教えてもらえるので感謝しています。」などと話しました。

桑原さんのボクシングとの出会いは、小倉高校在学時。

北九州市出身の世界チャンピオン、鬼塚勝也さんに憧れ、入門書を読みながら独学で始めました。

熊本大学に進学し、入学式の翌日にはボクシング部の門を叩きました。

九州地区の大会で優勝しプロテストにも合格。

卒業後は技術系の会社員として働きながら、ボクシングを続けました。

「ある意味選手として、無理やというのがあって…」「ボクシング好きやけど、忘れようとしてましたね」

しかし、ボクシングへの思いは消えませんでした。

「テナント募集という物件を知らんうちに探しよったんですよね。戻ってきたときに嫁が「ジムを開きたいんやろすれば」って。見透かされていたというか…」

33歳で開設したボクシングジム。

「急がな遅刻するんで…」「十何年としてますね。きついですよ」「選手も仕事しながらとかしよるから自分もせんといかんですね。」

午前5時。桑原さんの1日は始まります。

向かう先は16年続ける、配送のアルバイト。

ジムで出る利益だけでは、家族を養えません。

「やっぱり世界チャンピオン。自分が選手のときにできなかったことを同じような夢をもっている選手たちと一緒にかなえていきたいって思っていますけどね。」

東京の大学に通う、原田周大選手。

パリ・オリンピックの代表に内定しています。

「慣れている場所で練習できるのはストレスがなくてめちゃくちゃやりやすいです」小倉南区の出身。

12歳でボクシングと出会い、このジムで育ちました。

桑原さんのジムから誕生した初めてのオリンピック代表です。

「他の人にいい刺激になるかなと思います。僕にもいい刺激になるし。ボクシングどうこうより、自覚が出てきたというか、(以前は)チャラいなこいつという感じだったけど今は落ち着いてきたというか風格が出てきた」

「ただ一個いえるのは、俺のボクシングじゃだめだから、俺のボクシングじゃないことを教えています。よけて打つのが一番ダメージがないわけですよね。と考えたらそれを教えますね。それをできているのは周大ですよね」

「周大の目標はオリンピックに出ることではない。やっとスタートラインに立てただけ、おめでとうではない。ただ、周大の目標はもっと先にあることは俺は知ってるから、だから、おめでとうは言うてない。言えないというか・・・。

原田周大選手は、「おめでとうと言ってもらえるようにパリで金メダルを取ってHKスポーツボクシングジムに持って帰ってきて、その時におめでとうと言ってもらえるように頑張ります」

桑原さんは、「言いたいな!」と答え、原田選手を見送りました。

★イベントを開催★桑原さんのジムは、6月に小倉北体育館で所属選手らよるボクシングのイベントを開催します。

世界に目を向け羽ばたく選手たちの姿、直接ご覧になれる機会です。

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