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進化するペースメーカー

 
今回、進化するペースメーカーについてお話を伺ったのは、
済生会福岡総合病院 循環器内科 部長の
野副 純世(のぞえ まさつぐ)先生です。

■ペースメーカーについて

心臓は右心房と左心室、右心室と左心室に分かれていますが、
右心房には電気信号を作る洞結節という所があります。
そこで作られた電気信号が中継地点を通って心臓全体に広がることで
心臓は拡大と収縮を繰り返しています。
ところが洞結節が脈を正確に作れなくなったり、
電気信号がきちんと伝わらなくなったりすると
脈が遅くなるタイプの不整脈になって、
ペースメーカーが必要になってきます。


■脈が遅いタイプの不整脈

洞結節が脈を作れなくなってしまうのが洞不全症候群です。
また中継地点に当たる房室結節が
電気信号を受け取れないのが房室ブロックです。
このような不整脈では脈が足りなくなって息切れや動悸がしたり
頭に血液が行かないことでめまいやふらつき、失神などの症状が出ることがあります。


■ペースメーカーとは

不整脈には心房細動や心室頻拍など脈が速くなるタイプと
洞不全症候群や房室ブロックなどの脈が遅くなるタイプがあります。
その内、ペースメーカーは脈が遅くなるタイプの不整脈に使用されます。
一般的に使われているペースメーカーは本体を胸の皮膚の下に植え込み、
必要に応じて心臓付近に伸ばされたリード線を通して電気信号を送ります。


■リードレスペースメーカーとは

リードレスペースメーカーは
去年、国内での使用認可が下りたばかりの最新型のペースメーカーです。
大きさは2cm程度で心室内に据え置かれ、
リード線を介さず直接、心臓をサポートします。


■リードレスペースメーカーのメリット

従来のペースメーカーは前胸部に本体を植え込む必要があり、
皮膚を切開する外科的な処置が必要ですが、
リードレスペースメーカーは
足の付け根付近を走る太い血管内に入れられた
カテーテルという細い管によって心臓内に植え込まれます。
従来型の植込み手術と比べて患者さんの体への負担が軽いことから、
特に高齢者に適しているといわれています。


■リードレスペースメーカーの展望

リードレスペースメーカーは
従来のペースメーカーに取って代わるものではありません。
患者さんの病状などによって
これまでのものと使い分けることが可能になり、
「選択肢が増えた」という表現が正しいと思います。

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