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海外旅行の注意

 
今回、海外旅行の注意についてお話を伺ったのは、
久留米大学医学部 感染制御学講座 主任教授の
渡邊浩(わたなべ ひろし)先生です。

■海外旅行の注意

海外は行き先によって流行している病気が異なります。
特に感染症は国や地域によって流行が違うので、
トラベルクリニックを受診して、必要なワクチンや
健康についてのアドバイスを受けることが大事です。
ワクチンは一般的なものでいうと
A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病。
アジアであれば日本脳炎、少し衛生状態の悪いところでは
それに加えて腸チフスなどがよく打たれるワクチンです。
ただしワクチンは効果が出るまでに2週間前後かかります。
またワクチンによっては出発までに
複数回打つものもあるので、渡航までに最低2週間、
できれば1ヵ月程度ゆとりを持った方がいいでしょう。


■海外旅行での病気

最近では海外旅行中に病気にかかる
中高年の旅行者が増えています。
外務省の発表によると
毎年500人前後が海外で亡くなっていて、
その半数以上は病気が原因とされています。
海外旅行中の病気といえば感染症はもちろんですが、
実際は脳卒中や心臓病が死亡原因の大半を占めていて、
これらの病気の背景には高血圧や糖尿病といった
さまざまな生活習慣病が潜んでいます。
血圧や血糖値が少し高い程度の予備軍の人でも、
海外旅行中は環境の変化や緊張から
思わぬ発作を起こすことがあるので注意が必要です。


■薬について

渡航先によって時差があるので、
どういうふうに薬を使うべきか、
かかりつけの先生に事前に確認した方がいいでしょう。
また国によっては持ち込めない薬があるので、
今、どういう病気でこの薬を使っているかを
かかりつけの先生に英語で書いてもらうと
トラブルが少なくなると思います。


■海外旅行と水分

海外旅行では感染症を防ぐために
旅先で生水や生ものを口にしないのが大切ですが、
感染症を怖がるあまり、
水分補給を極端に制限する人が少なくありません。
旅行中は何かと移動が多くて自然に汗をかくので、
水分をしっかり補給しないと脱水症状を招きます。
また体内の水分が不足すると血液がドロドロになって
血栓(血の塊)ができやすくなり、
脳卒中や心疾患を発症しやすくなるので、
旅行中はミネラルウォーターや経口補水液を持ち歩いて、
のどが渇く前にこまめな水分補給を心がけましょう。


■帰国後の注意

海外には日本とは違う病気があり、
なかにはマラリアのように重症化する病気もあります。
帰国後に熱が出た、下痢が長く続く、
ただの下痢ではなく血が混ざる、
こういう場合はなるべく早めに病院を受診してください。
その際には「いつ・どこに行った」かを、
しっかり伝えるようにしてください。

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