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大動脈解離

 
今回、大動脈解離についてお話を伺ったのは、
福岡大学医学部 心臓血管外科学講座 主任教授の
和田秀一(わだ ひでいち)先生です。

■大動脈解離とは

心臓から出る血管の本管を大動脈といいますが、
大動脈解離とは多くの場合、1番内側の内膜に亀裂が入り、
中膜に血液が流れ込んで血管が剥離することをいいます。
解離した血管が破裂して
急死する可能性が非常に高い病気です。
また解離する場所によっては心筋梗塞や脳梗塞、
腸の壊死といった重篤な合併症が起こることもあります。


■大動脈解離の原因

大動脈解離の原因は分っていませんが、
動脈硬化が関係していると考えられているため、
高血圧や喫煙、糖尿病、脂質異常症、
睡眠時無呼吸症候群などが発症リスクとされています。
大動脈解離は男女とも70歳代に最も多いですが、
40〜50歳代で発症する人もいます。
活動時間帯の日中に発症しやすく、
特に午前中の6〜12時に
発症することが多いという報告もあります。


■大動脈解離の症状

大動脈解離の症状は突然発症する胸痛や背部痛で、
血管の解離にともなって胸部から背部、
背部から腰部に痛みが移動していくのが特徴です。


■大動脈解離の診断

大動脈解離は緊急手術が必要な場合もあるため
診断は迅速に行います。
まずは首から骨盤にかけてCT検査を行って
大動脈解離があるのか、
血管の裂け目がどこにあるのかを見極めます。
さらに臓器障害の有無を確認するために
必要に応じて心電図や血液検査、
胸部や腹部のX線検査やMRI検査を行います。


■大動脈解離の治療

大動脈解離の治療は心臓に近い上行大動脈が裂けたA型と、
それ以外の場所が裂けたB型で治療方法が違います。
A型は命に関わる危険な状態なので緊急手術が必要で、
解離した上行大動脈を人工血管に置き換えます。
B型は薬物治療で血圧を厳重に下げる治療を行います。
2〜4週間この治療を行って、
多くの場合は一旦退院できますが、
解離した大動脈は非常にもろいので、
患部が広がった場合には手術を行うこともあります。
手術では足の付け根からカテーテルという細い管を入れ、
患部にステントという網状の物を置いて
解離した血管を修復する血管内治療が多く行われます。

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